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トレードデッドラインの負け組は日本人所属の2球団…「最大の敗者」「最後の悪あがき」と散々な言われよう

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月7日 9時26分

トレードデッドラインの負け組は日本人所属の2球団…「最大の敗者」「最後の悪あがき」と散々な言われよう

アストロズに移籍した菊池雄星(C)ロイター/USA TODAY Sports

 今年も7月30日の移籍期限を前に、ポストシーズン進出をもくろむ上位球団が、白旗を揚げた下位球団から実績のあるベテラン・中堅を獲得。その見返りにマイナーの有望株を差し出すトレードが次々に成立した。例年より成立したトレードの件数が多かったものの、エースや主砲が動かず、金満球団が狙っていたホワイトソックスのクロシェとタイガースのスカバルの両左腕エースは商談がまとまらなかった。

 このような現象が起きたのは、例年に比べて即戦力の獲得に動く「買い手球団」が大幅に増えて、売り手市場となり、大物を放出する見返りに過大な要求を突き付けてくるようになったからだ。

「売り手」の立場が俄然強くなったことを示す顕著な例が、アストロズがブルージェイズから先発4番手の菊池雄星を獲得し、その見返りに今年メジャーデビューしたホープ2人にマイナーの有望内野手1人を付けて放出したトレードだ。昨年までならこれだけの見返りを用意すればエース級を獲得できたが、今年は先発4番手でも、それだけの代価が必要になったのだ。菊池は3年契約の最終年で、今オフにFAになるため、今回の移籍は10月までのレンタル移籍である。米メディアは過剰な見返りを差し出したアストロズのブラウンGMを今回の7月末トレードの「最大の敗者」とこき下ろしている。

 もうひとり、酷評されたのがカブスのホイヤー編成本部長だ。同部長はシーズン後半に入っても負け越しが続いたため、7月23日に「ウチが7月末トレードで買い手になることはない」という言い回しで一度は白旗を揚げた。数日後、地元メディアに「カブスのオーナーサイドは、ホイヤー部長の能力を疑問視しており交代を検討中」という趣旨の去就に関する情報が出ると、前言を撤回。今年のナ・リーグのワイルドカード争いはいつになく低レベルのため、「打線が活性化すれば、ウチにもポストシーズン進出の可能性が十分ある」と言い出して買い手に回り、伸び悩んでいた主砲候補モレルをレイズに放出して、昨年31本塁打の長距離砲パレデスを獲得した。

 しかしメディアは同部長の迷走を間近で見ていたため、このトレードをクビ寸前の部長が仕掛けた最後の悪あがきとみている。部長が望みのないポストシーズン進出に意欲を見せるようになったことで一番迷惑しているのは、疲労がピークになるこの時期に中4日登板を強いられる今永昇太だ。酷使が故障につながらないといいのだが……。

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