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プロスカウトが肝を冷やした健大高崎2年生エースの「酷暑の150キロ連発」…心配な今後のフル回転

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月8日 7時21分

プロスカウトが肝を冷やした健大高崎2年生エースの「酷暑の150キロ連発」…心配な今後のフル回転

石垣元気(C)日刊ゲンダイ

「2年生でこれだけ速い球を投げられるのですから、当然、能力は高い。怖いのは故障です」

 とにかく暑い甲子園のネット裏で視察しているプロのスカウトが、こう言って肝を冷やした。

 夏の甲子園第1日の第2試合、健大高崎(群馬)の2番手として登板した右腕の石垣元気(2年)である。

 英明(香川)相手に四回、1死満塁の大ピンチを招くと、小走りでマウンドへ。最速154キロを誇る自慢の快速球がうなりを上げ、高橋を併殺打に打ち取って窮地を脱した。

 以降は150キロ台を連発。五回には153キロをマークし、スタンドからはどよめきの声が挙がった。

 途中、スタミナの消耗を減らすためか、あえて球速を抑えて投げる場面もあったが、96球で5回3分の2を投げ、無安打に抑える好投で初戦突破に貢献した。

「球も走っていたし、丁寧に投げていた」と、青柳監督も褒め称えていたが、怖いのはケガだ。

 石垣は春のセンバツで5試合に登板し、23イニングを投げて防御率1.96をマーク。夏の県予選は3試合14回3分の2を投げた。2年生左腕の佐藤が大会直前に左肘の内側側副靱帯の損傷、疲労骨折が判明したため、悲願の春夏連覇の達成は、石垣の右腕にかかっているといっていい。

「2年生の佐藤は靱帯再建術のトミー・ジョン手術を行う可能性がある。昨年秋の県大会、関東大会に加え、センバツでもフル回転。夏の群馬予選の後に肘が悲鳴を上げた。173センチと小柄だけに、体への負担も大きかったのでしょう。石垣も177センチ、70キロと投手としては必ずしも大柄な方ではない。高校1年春に最速145キロ前後だったストレートは、1年間で10キロ近く伸びた。筋肉や骨格の成長を凌駕する球速アップは、肩肘への負担増に繋がる。まして今夏は例年以上の酷暑で消耗度は高くなる。このまま3年夏までエースとしてフル回転するとなると、肩肘が悲鳴を上げないか、心配ではあります」

 とは、西日本の球団スカウトだ。

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