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金足農(秋田) 中泉一豊監督が語った部内いじめ発覚からの歩み「まだ我々も変わろうとしている最中…」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月8日 7時21分

金足農(秋田) 中泉一豊監督が語った部内いじめ発覚からの歩み「まだ我々も変わろうとしている最中…」

中泉一豊監督(C)日刊ゲンダイ

 明日9日は吉田輝星(現オリックス)を擁し、決勝まで勝ち上がった2018年の「金農旋風」で一躍話題になった金足農(秋田)が登場する。22年夏には部内いじめが発覚。日本学生野球協会から3カ月の対外試合禁止を食らうなど、決して順風満帆だったわけではない。今回、輝星の弟の大輝がエースとして注目される中、中泉監督に話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ――今年は吉田輝星の弟で、2年生の大輝がエースです。輝星と比べてどうですか?

「あまり比べるということはしないんですけどね。(前回甲子園に出場した時)輝星は3年生で、大輝は2年生。大輝に関して言えば、まだまだ時間が必要な選手。これからの可能性をいっぱい秘めている。そこに期待はしています。秋も、その先も、とつながっていますから」

 ――輝星からアドバイスなどは貰っている?

「輝星はそういうタイプじゃないと思いますよ。甲子園への課題などを聞かれても、おそらく『自分で探せ』とか、『自分で見つけろ』という性格じゃないですか(笑)」

 ――22年に上級生の下級生に対するいじめが発覚。旧態依然の選手育成や体罰の横行なども問題視され、その年の9月に部内改革を目的とした「未来創造プロジェクト」が発足しました。

「当時は不祥事(いじめ)もありましたが、それ以外でも我々指導者が取り組むべきことだったり、指導者と選手の対話など、変わっていかなければいけないことがありました。金足農業の良い伝統は残しつつ、時代に合わせて改革していかなければいけません」

 ――秋田出身の落合博満氏も中日監督時代に「チームから暴力をなくすのに5年かかった」と話していました。

「部内いじめも、改革のきっかけのひとつ。このプロジェクトは発足翌年、23年の夏をメドに行いましたが、まだ我々も変わろうとしている最中。何かが凄く良くなった…というのは、まだ少ししか見えていません。外部からの指導も受けましたし、必要とあらば今後も受けます。まずは自浄していかないといけません。それは野球の試合結果だけではなく、学校の中の野球部としてのあり方なども含めてです。学校と部の連携も大事ですから」

 ――大輝が入学した23年から、3カ年計画があったそうですが。

「それは周りが勝手に言ってることですよ(苦笑)。しかも、甲子園に出るための、野球だけの話ですよね? 部内改革はそういうレベルではないので。甲子園自体は毎年目指すのが当然ですよ」

(聞き手=阿川大/日刊ゲンダイ)

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