「重症説」の佐々木朗希にメジャースカウトはヤキモキ…長期休暇を挟み「むしろ劣化の可能性」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月9日 9時6分
佐々木朗希(C)共同通信社
「やっぱり昨年までのササキとは違う」
8日の対ソフトバンク戦。ネット裏で佐々木朗希(22=ロッテ)の投球をチェックするメジャースカウトからは、こんな声も聞かれた。
「昨年までは7、8割の力でも速球は162、3キロをマークしていた。けれども、今季は大半が160キロに満たない。力を入れて、やっと160キロが出る感じですから」とは前出のスカウトだ。
この日は5回、90球を投げ、自己ワーストの9安打を浴びて3失点、9奪三振。初回のピンチで161キロをマークしたものの、速球のほとんどは160キロに届かなかった。
当初はオフのメジャー挑戦を見据え、あえて出力を抑えているとみられていたが、そうではないらしい。
「首脳陣によれば、春先から調子が悪かった。本人もスピードが出ないと、しきりにクビをひねっていたというのです」とはロッテOB。要するに、速い球を投げたくても投げられない。そんな状態がいまも続いているようなのだ。
右腕のコンディショニング不良で2カ月近く戦列を離れたのは、こんなはずではないと強引に出力を上げた反動なのかどうか。いずれにせよ復帰登板に続き、今回も速球の大半が160キロに満たなかったのは、それだけ状態が深刻なのではないか。
「ファームでは投球フォームを見直す余裕も時間もたっぷりあった。にもかかわらず、投球内容は離脱以前とほとんど変わらない。生命線のストレートを痛打されているところをみると、むしろ劣化しているかもしれない」とは前出のOBだ。
試合後の本人は「何がダメだったのか確認しないと。ボールは前回より良かったと思うけど、癖なのか、組み立てなのか……」とコメント。球速の低下は明らかなのに打たれたのは「癖」や「配球」が問題なのか。原因が分からないというのが本音なら、まさに「出口なし」。不調から抜け出すにはまだまだ時間がかかりそうだ。
◇ ◇ ◇
日本では佐々木に対し、ロッテ以外の球団までこぞって怒り心頭だという。なぜ、関係ないように思われる他球団がブチキレているのか。いったい佐々木の周りで何が起きているのか。
●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。
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