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聖カタリナ(愛媛)浮田監督は実業家から転身、「会社経営をそのままやってるイメージです」【2024年夏の甲子園 監督突撃インタビュー】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月9日 9時6分

聖カタリナ(愛媛)浮田監督は実業家から転身、「会社経営をそのままやってるイメージです」【2024年夏の甲子園 監督突撃インタビュー】

浮田宏行監督(C)日刊ゲンダイ

 明日(10日)登場する聖カタリナは夏の甲子園初出場。率いるのは2023年に実業家から転身したばかりの浮田監督だ。松山商では内野手、創価大、プリンスホテルでは捕手としてプレーした。22年の部内暴力で監督、部長ともども退任となった後に就任した浮田監督に話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ――プリンスホテルを経て、県内で携帯販売会社やレストランカフェなどを経営。異色の経歴ともっぱらです。

「ドコモの携帯販売会社は、もともと私の父が経営していたんです。本当はプリンスホテルから他の社会人チームに移籍という話もあったんですが、長男の私が会社を継ぐことが決まっていた。結局、弟との共同経営になりましたけどね」

 ――監督になったきっかけは。

「不祥事については聞いていましたし、残った選手が半年間練習もできず、しかも指導者不在で、世間から厳しい目で見られているのは知っていたので、これは選手が可哀想だなと。22年の年末に大学や高校を統括する学校法人聖カタリナ学園の事務局長さんと話す機会があり、『どうしても監督が決まらない』と。ちょうどそのころ、私も携帯販売会社を人に譲渡して、その退職金で新しい会社を立ち上げようという矢先だった。そこで、『私が監督の可能性ってあるんですかね』という話から始まったんです」

 ――指導者経験がないまま監督に就任しましたが、実際に指導して不安などは?

「会社を経営しながら地元の民放などで高校野球の解説をしていたので、現代野球の知識はあったんですが、実際にやるとなると大違いですね。一番難しかったのは選手との関わり方。私は松山商業で、上からガツン! とやられて育った世代。でも、それは今の子たちには向いてない」

 ――具体的にどんな指導をしたのですか。

「高校野球の監督は教職員の方が多い。その場合、どうしても教師としてティーチング、黒板に書いたものをノートに書き写せとか、押し付ける指導になりがちです。でも、私は事務職員。教員ではないのでコーチング、つまり選手に提案をし、最終的に彼らに決めさせることで主体性を持たせることにしました。ある意味、会社経営をそのままやってるイメージですね。経営者が部下を持ち上げてモチベーションを上げたり、ボトムアップさせる。会社も社長が偉いわけではなく、社員1人1人が主体性を持つ方が、上手く回るんです。野球も自分さえ良ければ、ではなく、チームのために自分に何が出来るかを考えた方が、チーム全体が良くなるんです」

(聞き手=阿川大/日刊ゲンダイ)

  ◇  ◇  ◇

 夏の甲子園と言えば、昨夏Vの慶応は今夏、神奈川県大会の16強で散った。その理由について、興味深い声があがっている。いったい慶応に何が起きていたのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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