2人の「天才」が宣言通り日本勢20年ぶりの快挙達成も…「ひっそり銀メダル獲得」の悲哀
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月9日 11時11分
岡田奎樹(左)吉岡美帆組(C)共同通信社
【パリ五輪】セーリング混合470級
「風を読み切る天才」と「努力の天才」がペアを組み、20年ぶりに快挙を成し遂げた。岡田奎樹(28)・吉岡美帆(33)が日本時間8日、銀メダルを獲得したのだ。
昨夏の世界選手権(オランダ)470級を制し、優勝候補として勇躍フランスに乗り込んだが、第7レースでスペイン艇に当たったことでペナルティーを科せられ9着。それでも上位10艇で行われたこの日のメダルレースで3位に食い込み、銀メダルをもぎ取った。
「3年前の東京五輪の男子470級で岡田、女子470級で吉岡はともに7位。パリ五輪で470級が男女混合に変わることで入賞コンビの思いが合致し、ペアを組むことになった。170センチ、65キロの岡田は洋上の風を瞬時に読み切る能力が高く、『風を読む天才』といわれる。大会前に会見で『(金メダルは)3回やれば1回は取れる。(金以外なら)3回やれば2回は取れる』と宣言していました」(スポーツライター)
岡田は東京五輪前にも「風を読む能力は世界で一番高いと思っている」と公言していた〝ビッグマウス〟だ。
「自分のことを『世界一』と言ってしまう自信家で、『東京に出られたらメダルは取れる。出られたら逆に簡単』と豪語したが、東京大会は7位。落ち込むどころか、引退を考えていた吉岡を『一緒ならメダルが取れる』と口説き落としてとペアを組んだ。177センチ、73キロの吉岡はバレーボールから高校時代にヨットに転向。恵まれたフィジカルと練習熱心なところから周囲には『努力の天才』といわれている。感覚派の岡田とのペアリングは相性抜群でした」(同前)
マイナー競技の悲哀か、メダル有力候補でもテレビ中継はなく、SNS上では「ひっそり銀メダル獲得」といった書き込みが目立った。96年アトランタ銀、04年アテネ銅。日本セーリング界にとって20年ぶりの快挙だけに、岡田・吉岡組はもっと脚光を浴びていい。
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