再燃する「五輪卓球排除論」…“元中国人”が跋扈、不正野放し、金メダル独占の異常事態
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月9日 9時6分
決勝進出を決めた(C)ロイター
【パリ五輪】卓球女子団体
日本時間9日未明に行われたメダルを懸けた準決勝で、世界ランキング2位の日本が同3位のドイツを3-1で撃破。4大会連続のメダルが確定した。
シングルス戦で左手首を故障したエースの早田ひな(24)はこの日も第1試合のダブルス戦に起用され、鋭い「チキータ」を放つなど順調に回復しているのは明るい材料だが、いくらメディアが「難敵ドイツを下して銀メダル以上が確定!」と騒いでも、決勝の相手はあの中国である。
頂上決戦は日本時間8月10日(22時)に行われ、男子決勝の中国対スウェーデン戦は9日22時開始だが、すでに中国の「全5種目制覇」は決まっているといっても過言ではないだろう。
今大会の中国は、孫穎莎とのペアで混合ダブルス(複)を制した男子の世界ランク1位の王楚欽が、報道カメラマンにラケットを折られるアクシデントで翌日のシングルス(単)戦でまさかの敗退となったが、代わりに中国の樊振東がV。「指定席」だった男女単の金、銀こそ消えたものの、混合複、男女団体を含めて5つの金を中国が独占することは分かり切っていたことだ。
今更だが、1988年ソウル大会から採用された五輪卓球における中国の強さはハンパではない。
男子単は今大会で5連覇。08年北京大会から始まった団体も前回の東京大会まで4連覇で男女とも5連覇は固い。女子単も今回でV10を達成した。
北京大会で男子単の3つのメダルを独占、女子単もソウル大会に続いて3つのメダルを獲得すると、国際卓球連盟がこれを問題視。中国の表彰台〝占拠〟を防ぐため、12年ロンドン大会から各国の単枠を2人に減らしたほどだ。それ以後、他国は「おこぼれ」の銅メダルでも大喜びしているのが現状である。
だからだろう。前回の東京大会から採用された混合ダブルスで水谷隼・伊藤美誠ペアが中国を破って金メダルを手にした際、中国国内では「金独占の批判をかわすため、開催国の日本に花を持たせたんだ」という声もあったという。
「真面目に規則を守っているのがバカバカしいのが現実」
こんな歪な実態から、「卓球は五輪から除外される」という話は繰り返し出てくるし、実際、国際オリンピック委員会(IOC)も除外競技としてリストアップしたこともあると言われている。
歪といえば、多くの国で五輪代表に「元中国人」がいることも異常だ。今大会は61歳のルクセンブルク女子代表倪夏蓮が話題になったが、彼女は元中国代表。この日、日本が対戦したドイツやフランスにも中国出身者がいるし、シンガポールや台湾のメダリストにも中国から帰化した者がみられる。
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