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キンタロー。だけが脱出に成功…日テレ「変顔スパイ」は“原始的な遊び×テクノロジー”が生んだ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月10日 9時26分

キンタロー。だけが脱出に成功…日テレ「変顔スパイ」は“原始的な遊び×テクノロジー”が生んだ

キンタロー。(C)日刊ゲンダイ

 顔認証カメラをあざむき敵アジトから脱出する単発の特番「変顔スパイ」(日本テレビ=7月21日放送)が面白かった。

 同番組の顔認証には、日本テレビが開発した最新のAIシステムを活用。重要な機密データを盗むべくある施設に潜入した6人の顔が敵組織にバレてしまい、顔認証の網の目をかいくぐっての脱出を余儀なくされたというゲーム設定だ。

 変顔で「一致度65%以下」をキープし、さまざまな仕掛けに立ち向かうチャレンジャーは、パンサー・尾形貴弘、ロッチ・中岡創一、キンタロー。、松本明子に加え、ダンス&ボーカルグループ「MAZZEL」のSEITO、“究極の美人声優”の結那。その勇姿を見守るのがMCのバカリズムだ。  

 ゲームは早い段階で体を張った芸風の尾形と中岡が脱落し、そのほかの4人が健闘する意外な展開を見せた。

 ほふく前進や横歩きで進むコース、音声が感知された時点で突如顔認証が発動するコース、2人1組で相手に記号を伝え爆弾解除に挑むコースと仕掛けもバラエティーに富んでいる。最後の関門、触れると電流が流れるパネルの間に変顔を通してゴールを目指す「ビリビリスライダー」もバカバカしさと難易度の高さが相まって見応えがあった。

 レジェンド・松本明子が鮮やかな変顔のグラデーションを見せたかと思えば、負けじとキンタロー。も元AKB48・前田敦子などの極端なものまねを披露し突破。結那は寄り目で認証カメラをすり抜け、イケメン枠のSEITOも限界まで顔を崩し善戦。最終的に驚くべき憑依型の変顔を見せたキンタロー。だけが脱出に成功した。

“変顔対決”など「にらめっこ」から派生した番組や企画は数多い。変わったところでは、芸人たちがスマホに入っている写真を使って笑わせ合う「デジタルにらめっこ WARAE」(日本テレビ.2019年2月放送)が思い浮かぶ。

 逆に「感情を顔に出してはいけない」というルールで作られたものも少なくない。最近では、「衝撃映像」「面白映像」に対していかにリアクションせずにいられるかを競う特番「ワールドドキドキビデオ」(同系)が好評を博している。

 2010年代中盤には、「そんなバカなマン」(フジテレビ系)の「ノーリアクション柔道」が放送され、2018年にはダウンタウン・松本人志発案の「HITOSHI MATSUMOTO presents FREEZE」(Amazonプライム・ビデオ)が配信を開始。「FREEZE」のフォーマットはポルトガルの大手テレビ局に販売され、今年6月から現地版が放送されている。

 多くは、原始的な遊びと日常的なテクノロジーとが結びついた企画だ。オフィスや店舗、スマホで当たり前になった顔認証を軸とする「変顔スパイ」は、まさにその成功例ではないだろうか。

(お笑い研究家・鈴木旭)

  ◇  ◇  ◇

 キンタロー。の顔芸が愛されるのはなぜなのか? ●関連記事【もっと読む】キンタロー。評価爆騰の必然!ドッスン、松本まりかネタ…独立後も順調なのは“守ってあげたい系”だから?…では、その秘密に迫っている。

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