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レスリングメダル量産の裏に「名門大の変節」…契機は有望選手にソッポ向かれたパワハラ騒動

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月10日 9時7分

レスリングメダル量産の裏に「名門大の変節」…契機は有望選手にソッポ向かれたパワハラ騒動

日の丸を背負う樋口黎(C)ロイター

【パリ五輪】レスリング男女フリースタイル57キロ級

 日本のメダルが止まらない。

 男女フリースタイル57キロ級決勝が日本時間11日未明に行われ、男子の樋口黎(28)はスペンサー・リチャード・リー(25=米国)、女子の桜井つぐみ(22)はニキータ・アナスタシア(25=モルドバ)をそれぞれ下して金メダル獲得。男子74キロ級の高谷大地(29)、女子62キロ級の元木咲良(22)とも決勝進出を果たした。

 これで男子は3階級を制し、女子は昨年の世界選手権(セルビア)76キロ級覇者の鏡優翔(22)を残して全5階級でメダル獲得となったが、お家芸に異変が生じている。

 今大会の代表メンバーには、過去5大会連続で代表を送り、吉田沙保里、伊調馨ら、のべ14人の金メダリストを輩出した名門・至学館大(ОG含む)の選手が名を連ねていないのだ。

 18年に発覚した栄和人監督によるパワハラ騒動以降、有望な高校生から至学館大への進学を敬遠され、レスリング部の弱体化につながったといわれる。

 今大会への選手派遣はならなかったが、名門大は代表強化への協力を惜しまなかった。

 今年2月、女子53キロ級で金メダルで日体大の藤波朱理(20)が、それまでライバル選手の受け入れに消極的だった至学館大で出稽古を行った。異例のことだったが、日本協会副会長で同大の谷岡郁子学長、栄監督が快く受け入れて実現。藤波はレベルの高い相手とスパーリングするなど、有意義な時間を過ごした。

 さらに、各階級のトップ選手が集う代表合宿では、至学館大の指導者が所属の垣根を超えて他大学の選手にアドバイスしたり、スパーリングパートナーを務めるなど、サポートしたという。

 お家芸種目によるメダル量産に名門大も一役買ったといえそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 快挙の裏で、今大会の金メダル大本命と言われていた須崎優衣はまさかの初戦敗退(敗者復活で銅)。いったいあの瞬間、須崎に何が起きていたのか。関係者が指摘する勝敗を決した「悪癖」とは何か。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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