フワちゃんはYouTuberなら再起できるのか？ 地上波で“有名人”になってしまった弊害

フワちゃん（Ｃ）共同通信社（Ｃ）日刊ゲンダイ

　タレントのフワちゃん（30）が、お笑い芸人やす子（25）への不適切投稿について、直接謝罪したことを8日更新のXで報告。「やす子さん、そして本件投稿で悲しい思いをさせた全ての皆様、この度は本当に申し訳ありませんでした」などと投稿した。

　しかし、それでも今回の炎上騒動が完全に鎮火したとは言い難く、日本テレビはフワちゃんがレギュラーを務める「行列のできる相談所」について11日放送分からフワちゃんの出演シーンを縮小し、トーク部分は全カットの方向で進めている。18日以降の放送については「検討中」としているが、降板の可能性を指摘する声も出ている。

　実業家のホリエモンこと、堀江貴文氏が7日、自身のユーチューブで「テレビはフワちゃんを使いづらくなる。スポンサーに嫌われるのがテレビは一番イヤなので、まだまだテレビでの仕事は激減していく」と推測したように、フワちゃんの地上波での活動は厳しくなっていきそうだ。

　ただ、フワちゃんといえば、もともとユーチューバーとして注目を集め、タレント活動につなげていった経歴の持ち主。ユーチューブに再び舞台を移して再起を予想する声もあるが、どうやらそれも難しそうだ。

「個性的な見た目とどんな人相手にもタメ口で話し、行動が読めない独特なキャラがユーチューブで人気を博していたフワちゃん。指原莉乃さんが2019年4月に日本テレビ系『ウチのガヤがすみません！』で彼女のイチオシの芸人としてフワちゃんを登場させたことで、一気に注目を集めました。ですが、テレビに主戦場を移してからは、ユーチューブのショート動画以外はほとんど更新しておらず、4カ月前に海外移住を発表した動画も53万回再生。登録者数が117万人いる割に心もとない数字です」（芸能ライター）

■地上波で有名人になった“弊害”

　コロナ禍以降、ユーチューブに参戦する芸能人らが増えた。しかし、地上波に多く出演し、認知度の高いタレントのほとんどがユーチューブでの人気を維持し続けることに苦戦している。例えば、NHK「チコちゃんに叱られる！」のチコちゃんの声を担当しているキム兄こと、木村祐一（61）はチャンネル登録者数が700人にも届いていない。

「テレビでは認知度が重視されますが、ユーチューブではパーソナルな部分でいかに人気を博し続けられるかが重要といえます。固定ファンを得る上でシビアなのは、テレビよりもカリスマ性や人間性が問われるユーチューブといえるかもしれません。テレビでの非常識なイメージが定着し、露出しすぎたことで見飽きた印象もあるので、フワちゃんのユーチューバーとしての再起は厳しそうです」（SNSコンサル会社関係者）

　ネットでは、《間違った多様性という盾で、誰も注意できなくなった世の中が生んだ弊害》とフワちゃんの人に害を与えかねない資質を「多様性」として尊重しすぎたことも、今回の騒動に至った一因として指摘されている。フワちゃんの破天荒な振る舞いを“キャラ”として通用させるのは、テレビでもユーチューブでも、もはや無理なのかもしれない。