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智弁学園(奈良)小坂監督「(欲しい選手が)智弁和歌山とかち合うこともありますよ。人気は…(苦笑)」【2024年夏の甲子園 監督突撃インタビュー】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月13日 10時57分

智弁学園(奈良)小坂監督「(欲しい選手が)智弁和歌山とかち合うこともありますよ。人気は…(苦笑)」【2024年夏の甲子園 監督突撃インタビュー】

智弁学園(奈良)の小坂将商監督(C)日刊ゲンダイ

智弁学園(奈良)小坂将商監督(47歳)

 14日に登場する智弁学園は近年、県内のライバルである天理とほぼ交互に甲子園に出場している。そんなライバル関係や、激戦区・近畿地方の生徒集めについて小坂将商監督(47)に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ──天理へのライバル意識は相当強い。

「意識はしますよね、やっぱり。お互いに切磋琢磨して、歴代の方々たちもずっと競い合ってきた。もちろん、甲子園には行きたいですから、その意味では(今回)奈良大会の準々決勝で天理さんと対戦して、勝てて良かったですよ」

 ──春季大会では2-8で負け、その時のスコアをグラウンドに張り出していたとか。

「春季大会は試合後、選手たちに『スコアボードを見ろ』と。『これを身に刻んで、夏まで頑張ろう』と言いました。普段から天理さんを意識していますが、春は試合でミスがあったり、ビッグイニングをつくられて、まさに力でねじ伏せられた。これを夏までにどう詰めるか。粘りは天理さんの方が上ですから。敗戦直後はチームも悪い方向に傾いてしまったんですが、キャプテンの知花や佐坂、八尾ら3年生がチームを引っ張ってくれました」

 ──悪い方向とは。

「負けて、どうしていいかわからない。そこはまだ高校生ですからね」

 ──近畿地区は有力選手も多く、奈良県内はもちろん、近隣県のライバル校とも選手集めでぶつかり合うことはあるのですか。

「それはもちろん、ありますね。近畿地区だけではなく、関東の強豪校も(選手を勧誘に)来ますから。系列校の智弁和歌山とかち合うこともありますよ。人気は向こうの方がありますが(苦笑)」

 ──そうした選手集めを勝ち抜くためには。

「ウチは特待生の制度がないので誠意と、あとは『智弁学園で野球がしたい!』という子が中心です。やっぱり、最終的には『自分が行きたい高校でやりたい』という気持ちが生きてくると、僕はすごく思っているんです。どの高校に進学しようか迷っている子を説得して、その選手が伸びるケースもあります。でも、これまで指導してきた限り、『智弁学園に行きたい』と思っている子の方が伸びますし、僕も『この子、いいなあ』と。僕は和歌山県出身で、実は智弁和歌山に行きたかったんですが、野球部に入れなかったんです。そんな時、智弁学園に声をかけてもらったので、凄く恩がある。だから(松下電器退社後に)ここに戻ってきたという事情もあります。もちろん、選手が成長するかしないかはそれ(気持ち)だけじゃないんでしょうけど……」

 ──一部では特待制度に加えて、寮費タダなど条件合戦も行われていますが……。

「僕は特待生は欲しいってわけでもないんです。もちろん、さまざまな指導者がいて、考え方もそれぞれですが、僕はそう思っている。だって、『この子は特待生で、この子はそうじゃない』とか、いちいち気にするのは嫌じゃないですか。特待生で誘われるような子はそれだけ素質もあるんでしょうけど、指導をする上で特待生どうこうを意識しちゃうのは嫌なんです」 

(聞き手=阿川大/日刊ゲンダイ)

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