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しゃがむと腰からお尻にかけて激痛…坐骨神経痛と診断されたが【ひどい腰痛も8割治る】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月14日 9時26分

しゃがむと腰からお尻にかけて激痛…坐骨神経痛と診断されたが【ひどい腰痛も8割治る】

どの神経がどのように圧迫を受けているかを調べることが大切

【ひどい腰痛も8割治る】#28

 2年ほど前から急に左足の太ももから足先にかけてしびれが出てきて、5分ほど歩くと痛みで歩けなくなると話すのは、68歳の女性。

「病院で診てもらったら、座骨神経痛と診断されたんです。それから1年くらいで、掃除中やしゃがんだりくしゃみをしたときに右の腰からお尻にかけて激痛が走るようになって、最近は腰も痛くなって」

 座骨神経痛は、脚の太ももに向かう座骨神経とそれにつながる腰神経が圧迫され、足や腰の痛みやしびれが現れる病気です。原因としては「腰部椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」などさまざまな原因があり、どの神経がどのように圧迫を受けているかを調べることが治療において大切になってきます。

 しかし、この方の場合、最初に受診した整形外科では椎間板がつぶれているとだけ診断され、痛み止めと湿布薬を処方されるだけの保存的治療で終わってしまっていました。

 そんな状態でずっと病院のベッドメークやお掃除の仕事をされていたということですが、数年前に、いったんお休みしたところ、徐々に軽減してきたといいます。ですが、最近また、歩行時、立ち上がる時、長く立っている時など、腰痛が出現してきたというのです。

 さっそく診察を行うと、椎間板変性症が確認できました。椎間板が損傷することで中の水分が抜け、椎間板が硬化し、椎間板が持つクッション機能が失われ変形する病気です。そこで、セルゲル法として、腰椎の2カ所にクッション機能を回復させるための特殊なジェルを注入しました。

 施術後1週間目くらいから、患部が重い感覚はあるものの、確実に改善していることをご本人も実感されている様子。朝起きたときなどに感じていた痛みから、足の付け根あたりからつま先までのしびれの感覚に変わっていったとのこと。

 そして、しびれの間隔は半年を過ぎたあたりから短くなり、足腰を動かし出すと消え、全く問題なく生活できるまでに回復したと、うれしいご報告もいただきました。

 改めて、歩行とストレッチを継続的に行うように、リハビリのご案内をさせていただきました。

 1年たった今、朝のしびれはまだ若干残っているものの、動き始めると消えるということで、再び新たに早朝のホテルのバイキングの仕事も始められたといいます。

「おかげさまで良くなりました。とても感謝しています。いまはオーナーに話して、かがむ仕事はしないようにしてもらっていますが、仕事はバリバリしています。この間も以前の病院の職場の同僚に、回復したいまの自分の姿を見てもらったり、治療について話したらすごく驚かれました」

 明るくうれしそうに話されるご様子に、治療を決断されてよかったと、改めて思ったのでした。

(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)

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