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大谷の2028年ロス五輪「出場不可」に現実味…MLB公式スポンサーの説得が焦点に

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月14日 11時42分

大谷の2028年ロス五輪「出場不可」に現実味…MLB公式スポンサーの説得が焦点に

大谷翔平(C)共同通信社

 パリ五輪が日本時間12日に閉幕し、早くも米国を中心に次回2028年ロサンゼルス五輪が話題になっている。

 多くの米メディアの最大の関心事は、ロス五輪で実施される「野球・ソフトボール」へのドジャースの大谷翔平(30)、フィリーズのハーパー内野手、ヤンキースのジャッジ外野手らメジャートップ選手の出場だ。

 MLBは、IОC(国際オリンピック委員会)による肥大化した五輪運営、目に余る商業主義を批判。

 これまでの歴代トップは現役メジャーリーガーの出場を認めてこなかったが、今年になってロブ・マンフレッドコミッショナー(C)は「協議の余地がある」と前向きな姿勢を見せている。

 五輪への選手派遣を巡っては、大会の開催日(7月14~30日)とMLBのレギュラーシーズンがかぶるため、シーズンの日程、運営方法、出場選手の成績の扱い、故障した場合の補償などクリアすべき課題は山積み。マンフレッドCは今後、大リーグ選手会、各球団のオーナーと協議することになるが、中でも最大の障壁はMLBのスポンサーだという。

 MLBの公式スポンサー(34社)に名を連ねているのは、通信企業や飲料メーカー、信販会社など、世界的な企業ばかりで五輪スポンサーであるIОCのワールドワイドパートナーの各企業とはライバル関係にあるケースも少なくない。各企業ともレギュラーシーズン、ポストシーズンを予定通り実施することを前提に複数年のスポンサー契約を結んでいるため、シーズン中断となれば、重大な契約違反が生じることになる。

 さらにメジャーリーグのスポンサーの中には野球の国別対抗戦WBCにも協賛している企業もあるだけに、WBC以上に注目度の高い五輪に現役メジャーリーガーが出場することに反発する声もあるのだという。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。

「メジャーリーガーを五輪に派遣するとなれば、レギュラーシーズンの扱いが問題になります。シーズンを中断したり、短縮すれば、レギュラーシーズンの価値が問われるからです。中断せずに162試合を全うしても、大谷やジャッジらスター選手不在ならファンから見向きもされず、五輪期間中は五輪一色となり、MLBのスポンサーとしては決して本意ではないでしょう。米国では野球人気が下火とはいえ、スポンサーが離れるまでには至っていない。仮にメジャーリーガーの出場が決まれば、スポンサーにソッポを向かれないためにも、マンフレッドCはおわび行脚を強いられるのではないか」

 コミッショナーによる「協議の余地がある」という発言の裏には、スポンサー企業への配慮もあるのだ。

 ロス五輪への大谷出場に向けて、マンフレッドCはスポンサーの説得に追われそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 前半戦は絶好調だった大谷だが、「世界一&三冠王」に黄信号が灯っている。いったいどういうことなのか。いま、大谷に何が起きているのか。

 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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