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日本一売れるジープ ラングラーが6年ぶりマイチェンで“高いけど安くなった”ナゼ(小沢コージ)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月17日 9時26分

日本一売れるジープ ラングラーが6年ぶりマイチェンで“高いけど安くなった”ナゼ(小沢コージ)

グリル高が減って小顔化(写真)小沢コージ

【小沢コージ クルマは乗らなきゃ語れない】

 ジープ ラングラー
 (車両価格:¥7,990,000/税込み~)

 ラングラーもついにプチデジタル化? 日本で一番売れるジープたる本格クロカン4WD、ラングラーが約6年ぶりにマイチェンしたので乗ってみた。

 一番分かりやすい変更点はインフォテイメント、つまりナビ系の進化で遂に全車12.3インチの横長タッチディスプレイを搭載。ただし、ラングラーの名誉のために言っておくと、センターディスプレイは最初から選べたし、内蔵アプリも元々アイフォンやアンドロイド対応のUコネクトを搭載していた。

 今回は画面が最大8.4インチからイマドキ12.3インチに拡大し、Uコネクトも最新第5世代へとアップデートしたのだ。確かにアイコンは見易く、ブルートゥースで簡単にカープレイ接続ができるので使いやすい。エアコンや車両設定もかなりディスプレイ上からサクサク操作できる。

 エクステリア的には伝統の7本スロットグリルが樹脂化して、鉄板部分が減ったのは残念だが、グリル高が減って小顔化したのはカッコイイ。

道具感を持ちつつ限りなくモダンな性能も備わった

 安全面でもサイドカーテンエアバッグが追加され、フロントウィンドウが衝撃に強いゴリラガラスになり、林道で小枝にひっかかるアンテナもウィンドウ貼り付け型になった。インテリアでは一部上級グレードでラングラー初の12ウェイパワーシートが採用された。

 ただし根本の骨太な質感や走りは基本変わらない。ラングラーはいまどきトヨタ ランドクルーザーやメルセデスのGクラスしか使わないようなラダーフレームを骨格とし、サスペンションはランクルもやめた前後リジッド式。すべては悪路走破性を最優先した設計であり、本格さは世界随一だ。

 それでいて2018年に一新した骨格や足周りにより、ラダーフレームらしからぬシャープなハンドリングや快適な乗り心地も備えている。

 同時に、エンジンもハイブリッドこそ付かないが、エコな2ℓダウンサイジングターボエンジンと8段ATを装備。燃費を「ジープとしては」格段に上げた。今はなき軍用ジープの如き道具感を持ちつつ、限りなくモダンな性能も備えたわけだ。

 言わばリーバイス501の如き本格ジーンズ的なタフネス性をキープしながら、いまどきの乗りやすさを備えたいいとこどり。だからこそファッションにウルサい30代のヤング層にもウケるジープ最人気モデルとなったのだ。

このデジタル化と値下げで伝説よ再び?

 つまり、今回のマイチェンのキモは価格にある。そもそも現行ジープは6年前には500万円前後という、今じゃありえない価格で売られており、それがこの容赦ない円安や原材料高により800万円超えが当たり前になった。

 そこで今回はベーシックグレード「アンリミテッドスポーツ」を久しぶりに復活させて800万円切りの799万円とし、上級の「アンリミテッドサハラ」を31万円引きの839万円、最上級の「アンリミテッドルビコン」を16万円引きの889万円で販売することにしたのだ。

 ほんの2~3年前には、日本の輸入車ファンじゃ考えられない30代のヤングが買う超人気SUVとなっていたラングラー。果たしてこのデジタル化と値下げで伝説よ再び! となるか。

(小沢コージ/自動車ジャーナリスト)

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