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インド株投信が人気を呼ぶ背景 平均年齢約28歳で経済成長に期待

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月17日 9時26分

インド株投信が人気を呼ぶ背景 平均年齢約28歳で経済成長に期待

インドの経済成長はまだまだ期待大(ニューデリー自動車部品見本市)/(C)NNA=共同

【マネーの教科書】

 新NISA口座でインド株投信の積立設定をする人が増えている。SBI証券で成長投資枠とつみたて投資枠を合わせた月間積立設定金額(7月)を見ると、6位に「ピクテ-iTrustインド株式」、9位に「au-auAM Nifty50インド株ファンド」が入っている。前月の順位は、それぞれ8位と15位だったから、ここにきてインド株に興味を持つ人が増えていることになる。

 背景にはこれまでの政策の継続性に安心感が出ていることがある。インドでは6月4日に総選挙が行われ、モディ首相が率いる与党インド人民党が議席を大きく減らし、単独では過半数に届かなかった。予想外の結果を受けて、同日のインドの株式市場は大幅に下落したが、与党連合「国民民主同盟」を構成する2党がモディ政権への支持を表明したため、モディ政権の3期目入りが確定した。モディ首相の続投が決まったことで、インフラ投資や外資企業の誘致など、これまでの政策が継続されるとの安心感が広がった。

 ブルームバーグによると、6月の外国人投資家のインド株の買越額は40億ドル(約6400億円)を超え、4月、5月の売り越しを相殺したという。投資家のインド株回帰を受けて、株価指数は8月1日まで最高値を更新してきた。8月5日の株価急落ではインドの株価指数も下落したが、下落率は4%にとどまっている。

 インド株の魅力は、中長期の経済成長が期待されることだ。平均年齢は約28歳で、生産年齢(15~64歳)人口が増え続けている。今後10年程度は高度成長期が続くと予測されている。新NISAでオルカンやS&P500に投資している人が多いが、一部の資金をインドに振り向ける人が増えていると考えられる。オルカンは全世界の株式を投資対象としているが、インドが占める割合は1.8%に過ぎない。インドの成長を資産に取り込むには、プラスの投資が必要になる。

 インド株の人気を受けてETFも増えている。ブラックロック・ジャパンは6月12日にインドの株価指数に連動する「iシェアーズ Nifty50 インド株ETF」を上場した。信託報酬は年0.35%で最低水準。新NISAの成長投資枠で購入できる。

(ジャーナリスト・向山勇)

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