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シント=トロイデンに日本人選手が集まる理由 パリ五輪で活躍のGK小久保、A代表DF谷口が入団会見 

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月17日 17時20分

シント=トロイデンに日本人選手が集まる理由 パリ五輪で活躍のGK小久保、A代表DF谷口が入団会見 

シント=トロイデンの新加入ズーム会見でのGKブライアンとDF谷口(提供写真)

 ベルギー東部リンブルフ州の人口4万人ほどの小都市シント=トロイデンを本拠とするベルギー1部のシント=トロイデンVVに新加入した日本人選手2人が、14日夜にズーム会見を行った。

 日本代表DFの谷口彰吾(33)は、中東カタール1部のアル・ラーヤンSCからの移籍となる。

「常に成長できる場所、面白いと思える場所でサッカーをやりたいと思っていました。この年齢で欧州にチャレンジすることにワクワクしています。チームの勝利のために全身全霊をかけて戦っていきたい」

 パリ五輪でベスト8入りに貢献したGK小久保玲央ブライアン(23)は、ポルトガル1部の強豪ベンフィカからの移籍。ポルトガルではBチームやユースチームでプレーしてきた。

「ベンフィカではトップ登録でしたが、ハイレベルなGKが揃っていたので出場のチャンスがなかった。ここでシーズンを通して自分らしいプレーを続け、夢であるA代表入りを実現させたい」

 1924年に創立されたシント=トロイデンは57/58年シーズンに初めて1部リーグに昇格した。その後は2部と1部を行ったり来たりのエレベータークラブだったが、18年6月、クラブにとって大きな変革の波が押し寄せた。

 ネット事業を中心に急成長を遂げたDMMグループが、日本企業として初めて欧州クラブの経営権を取得し、資金的にも恵まれたクラブと変貌したのである。

 CEOの立石敬之氏(55)は、Jリーグの大分のGMやFC東京の強化部長やGMを歴任し、18年にシント=トロイデンに招かれた。チーム強化に辣腕を揮い、引き入れた日本人選手を欧州のトップクラブに送り出している。 

 いわば「欧州の入口」のようなクラブで英プレミアのアーセナルDF冨安建洋(25)、リバプールMF遠藤航(31)、クリスタル・パレスMF鎌田大地(28)の3選手に加えてフランス1部スタッド・ランスで活躍中のFW中村敬斗(24)もOBである。

 7月には、21歳の若さで日本A代表に定着したGK鈴木彩艶が、イタリア1部の古豪パルマに引き抜かれて話題となった。

 そもそもベルギーリーグの特徴のひとつに「外国人枠が実質的に存在しない」ことが挙げられる。「公式戦に最低6人のベルギー国内で育成された選手のメンバー登録が必要」という規約はあるが、日本人選手を含めた外国人選手にとって「プレーしやすい」リーグとなっている。

 DMMグループは、欧州進出に際して「ウチで日本人選手の経験値をアップさせて欧州5大リーグ(英プレミア、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)にステップアップさせたい。それにはベルギーは最適の地」という判断が働いた。

 今では「日本代表と五輪代表への供給源」にもなっている。

 ベルギーはドイツ、フランス、オランダと国境を接し、イングランドへの移動も難しくはない。欧州列強クラブのスカウトも、ひんぱんに視察に訪れている。

 この「若手選手の欧州5大リーグへの登竜門」であるベルギーで存在感をアピールすれば近い将来、小久保ブライアンが何十億円もの巨額の移籍金で5大リーグに引き抜かれることも、決して夢物語ではない。 パリ五輪で好セーブを連発し、名前の小久保をもじって「国防」と呼ばれたGKブライアンから目が離せない。

 

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