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国際体操連盟・渡辺守成会長は「IOCの改革者」か「同じ穴のムジナ」か…次期会長選に出馬予定

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月20日 11時42分

国際体操連盟・渡辺守成会長は「IOCの改革者」か「同じ穴のムジナ」か…次期会長選に出馬予定

来年6月に退任するIOCバッハ会長(C)ロイター

 パリ五輪が閉幕し、28日にはパラリンピック開幕を控えるが、早くも4年後のロス五輪に目が向けられている。

 IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ(70)会長は来年6月に任期満了での退任する。来年3月の次期会長選挙に立候補するといわれているのが、IOC委員で国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長(65)だ。

 会長就任となればもちろん日本人初。バッハ会長は1976年モントリオール五輪で男子団体フルーレの金メダリストでもあるが、渡辺氏はメダルはおろか五輪の出場経験すらない。84年に小売り大手「ジャスコ」(現イオン)に入社して以来、イオングループのサラリーマン一筋で、日本体操協会の理事などを経て、2017年にアジア人で初めてFIG会長に就任した。

 東京五輪がコロナ禍で延期になった2020年11月には、米国、ロシア、中国を日本に招いた4カ国の国際大会(「友情と絆の大会」)を開催。日本からはレジェンドの内村航平らが出場。コロナ禍であっても東京で五輪を開催できることを世界にアピールする形になった。体操関係者が言う。

「『オレはサラリーマン』が口癖で、新体操を普及させるための教室を開いたり、大会を主催したり、スポーツビジネスが専門分野。世渡りも上手で、バッハ会長とは携帯で連絡を取り合う仲だそうです。IOC委員への推薦を打診されたときは『仕事があるならお引き受けしますが、名誉は欲しくありません』と言って会長の心をわしづかみにしたと聞きました。辣腕との評判がある一方、バッハ会長への“おもねり方”が露骨だとの声もあります」

 そんな渡辺会長は、東京五輪の組織委員会では理事を務め、スポンンサーをめぐる汚職事件では「僕は組織委の理事だったから起きた以上、責任はある。理事会でただ座っているだけだったことへの責任を痛感している」と反省しつつ、「理事の仕事が明確じゃなかった」「世界中で90%ほどがボランティアだ。それが、たった1人のために、すべてが否定されたわけだ」「(JOC山下会長が)悲しいとか言っているけど、僕は激怒だね。スポーツ界はもっと怒るべき」などと、自身は“シロ”であることを強調していた。

 立候補の締め切りは9月中旬。渡辺会長は選手の懲戒手続きを行う第三者機関の体操倫理財団を設立するなど、「クリーンさ」と「公正さ」がウリだという。現状は世界陸上連盟のセバスチャン・コー会長(67)が最有力候補とみられているが、カネと不正疑惑にまみれたIOCの改革案をぶち上げるなど、爪あとを残してもらいたいものだが…。

  ◇  ◇  ◇

 最有力候補とさせる世界陸連のコー会長はいぜんから、IOCに対し真っ向から喧嘩を売ってきた。いったい何が起きているのか。コー会長の意図するものとは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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