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茂木幹事長が自民総裁選出馬の推薦人集めで脱落か…麻生副総裁にフラれ、加藤の乱のWショック

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月20日 16時3分

茂木幹事長が自民総裁選出馬の推薦人集めで脱落か…麻生副総裁にフラれ、加藤の乱のWショック

誰よりも総裁選出馬を目指してきたはずが…(C)日刊ゲンダイ

 候補者大乱立の自民党総裁選は、出馬できるかどうかの「イス取りゲーム」の様相だ。これまで11人もが出馬に意欲を示し、20人の推薦人集めがシ烈な争奪戦になっている。19日、小林鷹之前経済安保相(49)がイチ抜けし、河野太郎デジタル相(61)、石破茂元幹事長(67)、林芳正官房長官(63)がイスを確保したとみられている。

 そんな中で、急速に雲行きが怪しくなってきたのが茂木敏充幹事長(68)だ。

 茂木は岸田首相を支える党ナンバー2の幹事長ながら、「ポスト岸田」への意欲を隠さないほど、誰よりも総裁選出馬を目指してきたはずだ。解散はしたものの派閥の領袖だから、自派閥をまとめれば推薦人20人など軽くクリアでき、出馬は堅いと思われてきた。

 ところが……先週土曜(17日)、訪問先の金沢で総裁選への対応について聞かれると「夏の間に考える」と言葉少なに説明。予定を切り上げて帰京を急いだという。

「元気なく、慎重姿勢に転じた感じです。前日の金曜夜に、茂木派の加藤勝信元官房長官(68)が総裁選出馬に向け具体的に動くと言い出し、茂木さんに逆風が吹いている印象はある」(ジャーナリスト・山田惠資氏)

 茂木が意気消沈するのは、2つのマイナス要素が重なったためだ。

 茂木は麻生副総裁とともに3頭体制で岸田政権を支えてきた。岸田首相が再選を断念すれば、麻生の支援が得られると期待していた。しかし、麻生は自派閥に所属する河野太郎の出馬を容認。茂木が麻生派の支援を得るのは難しくなった。

 そこへ、加藤が出馬を検討。茂木派の対応が割れる可能性が出てきた。茂木にとっては泣きっ面にハチだ。

「加藤さんは菅前首相とも関係がいい。菅さんは小泉進次郎元環境相(43)を推しているが、2面作戦で加藤さんも支援すれば、茂木さんはさらに不利になる」(山田惠資氏)

■国民人気がなさすぎる

 そして、茂木にとって最大のネガティブ要因は、自分自身にある。国民人気がなさすぎて「選挙の顔」になり得ないことだ。自民党内のほとんどが、今度の総裁選を任期満了まで1年ちょっとに迫った衆院の解散総選挙の「顔選び」と考えている。茂木に待望論はない。

「茂木さんは今回の出馬は見送って、急がば回れの選択肢もあるかもしれません。誰が総裁になっても次の選挙は厳しい。結果次第で次は短命政権となり、またすぐに総裁選となりかねない。来夏の参院選も終えて、衆参ともに選挙を終えた後なら、総裁は『選挙の顔』じゃなくてもいい」(山田惠資氏)

 カネと権力を握る自民党幹事長は、泣く子も黙る実力者とされてきた。そんな茂木が、まさかのイス取りゲーム脱落はあるか。

  ◇  ◇  ◇

 世論調査で「次の首相」の上位常連、小泉進次郎元環境相は「ポスト岸田」の有力候補として注目を浴びているが、ここへきて自民総裁選出馬に暗雲が漂い始めている。

 ●関連記事【もっと読む】では、その3つの原因について詳しく報じている。

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