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「海のはじまり」は地に落ちたフジ月9の象徴か…TVコラムニストが薦める意外な視聴者層

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月21日 9時26分

「海のはじまり」は地に落ちたフジ月9の象徴か…TVコラムニストが薦める意外な視聴者層

池松壮亮(C)日刊ゲンダイ

 夏ドラマは中盤から終盤へ。世帯視聴率では二宮和也(41)主演のTBS系日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」だけが2ケタをキープし、他は5~7%といった状況だが……。

「そんな地上波トップの『ブラックペアン』ですら《陳腐に見えてしまう》と言われるほど、Netflix配信ドラマ『地面師たち』の評価が高まっています。いくら世帯視聴率が重視されないようになったとはいえ、日曜劇場のライバル的ポジションであるフジテレビ系“月9”の不振は、地上波ドラマ全体として見ても危機的かも」(広告代理店関係者)

 近年の低迷で、すでにブランド力は地に落ちた状態のフジ月9。放送中の目黒蓮(27)主演「海のはじまり」も初回放送後から《月曜から暗すぎて脱落》《主人公をはじめ、登場人物にイライラする》なんて声が多数あり、直近の第6~7話が6%台という状況だ。

「確かに序盤で脱落した人もいるかもしれませんが、TVerやFODなど配信で見る人の評価は高まっているようです」(テレビ誌ライター)

 テレビコラムニストの亀井徳明氏も「視聴率やネットのネガティブな書き込みに関係なく、ちゃんと刺さる人には刺さる作りになっている」と、こう続ける。

「2022年のフジテレビ系『silent』も翌年の『いちばんすきな花』もそうですが、脚本の生方美久さんと、その本に心酔したプロデューサーの村瀬健さんチームのこだわりが詰まっています。きれいで柔らかい映像の中で、人の心の罪をオブラートに包まず直線的にズバズバ突いてくるこのチームのドラマは、見る人を選ぶんですよね。好きか嫌いかで言えば、正直言うと僕は苦手なんですけど」

 そんな亀井氏だが、「でも、意外とオジサン世代こそ見るべきドラマかもしれないとも思うんです」と、こう話す。

「第7話放送後にネット上でも話題になった、夏(目黒)が津野(池松壮亮)に死んだ水季(古川琴音)のことで嫉妬すると弥生(有村架純)に言う場面や、そのあとで津野が弥生に《水季、水季ってうるさいんですよね》と夏のことを言う場面。悪意なく無意識に発した言葉が誰かを傷つけているということは、どんな優しい人にもあるということ。それを突きつけるのがこのチームの作風だと思っているんですが、実生活で一番そこに敏感になるべきなのが、僕らオジサンなんじゃないかな、と」

「海のはじまり」が見せる“誰もが誰かを傷つけている”という現実。そこに少しでも気づく人がいて、リアルに誰かが傷つく場面が減るのなら、視聴率に関係なく一定の成果はあるのかも?

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