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70代後半になり初めての腰の不調…しびれて動くのがつらい【ひどい腰痛も8割治る】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月21日 9時26分

70代後半になり初めての腰の不調…しびれて動くのがつらい【ひどい腰痛も8割治る】

突然しびれが…

【ひどい腰痛も8割治る】#29

 2年前、朝起きた時に突然右下肢にしびれが出始め、やがて動くのがつらいほど痛みがひどくなってしまったという77歳の男性。いまではもう一方の左足にもしびれが出るようになったとのこと。

 これまで一度もぎっくり腰など、腰に関する不調がなかったそうで、「思いがけず、びっくりした」(男性)。ある大学病院の整形外科を駆け込むように受診したところ、脊柱管狭窄症と診断され、ブロック注射を2回受けたということですが、果たして効果は実感しなかったといいます。

 ブロック注射は、局所麻酔薬やステロイドなどを痛みのある患部に注入し痛みを和らげる治療法で、主に腰部の脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの対処として行われることが多い。施術直後から改善効果が見込めることが多い半面、注射の箇所が狙ったところから微妙にずれていたり、すでに症状が慢性化している場合は効果が見られないこともあります。

 男性がブロック注射の効果を得られなかったのはなぜなのか、原因は不明です。

「いまは座るのも大変で、そこから立つ動作もつらいし足も痛いし。前の病院では通院中、もう手術をするしかないって言われたんです」

 現在は肝臓がんも患われているということで、なるべく体力を消耗する手術は避けたいとのお考えのようでした。

 MRI診断をした結果、主病名は「脊柱管狭窄症」、副病名は、椎間板が石灰化しそのクッション性を失う「椎間板変性症」。セルゲル法では椎間板が本来もつ弾性を取り戻せることから、3カ所に実施しました。

 この方の場合は長く座ってから立ち上がる動作に難があるのですが、座るたびに足裏や足先がまだしびれながらも、それでも車の運転時間が15分ほど延びたといいます。座ってから立ち上がる動作に関しては、日にちを重ねるごとに改善されていったようで、数カ月後にはしびれ以外の症状は全て消えご本人も喜ばれていました。

 ただご本人は毎日ストレッチや1万2000歩歩行をしているのですが、足のくるぶしから下の血流が悪く、とても冷えているとのこと。血流改善の食事、歩行やストレッチを継続して行うようにご案内させていただきました。

 それから10カ月ぐらいたったころ、奥さまが運転する車に乗る時、腰をひねり、ぎっくり腰も初めて経験され、整形外科で治療を受けるようになっているとのことですが、依然としてくるぶしの下の、特に右足のしびれがあり、時にスリッパが脱げても気が付かない時があるほどとか。

 冷えもあるため、日常的な血流改善が期待できる貧乏ゆすりをおすすめしたのでした。

「実は娘が鍼灸師で、娘のすすめもあって鍼や鍼の電気療法もやってみようと思うんです。いまはぎっくり腰以外は絶好調です!」

 病気に気持ちで負けず、ポジティブに明るく振る舞いながら治療に取り組むご本人の姿に、我々も励まされるのでした。

(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)

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