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「虎に翼」性転換手術、LGBTQ、夫婦別姓のジェンダー問題描写に《NHKがまた…》と疲弊する視聴者も

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月21日 16時32分

「虎に翼」性転換手術、LGBTQ、夫婦別姓のジェンダー問題描写に《NHKがまた…》と疲弊する視聴者も

2007年にNHK紅白歌合戦に出場もした中村中(C)日刊ゲンダイ

 伊藤沙莉(30)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」で、夫婦別姓やLGBTQなどジェンダーに関する問題が続々と描かれ、話題を集めている。

 6月中に轟太一(戸塚純貴)が、かつて同性の花岡悟(岩田剛典)に惹かれていた可能性を示唆するシーンもあったが、16日放送の100話では、轟が現在付き合っている恋人として佐田寅子(伊藤)に、遠藤時雄(和田正人)を紹介し、カミングアウトするというシーンが描かれた。

 さらに21日放送の回では、性転換手術を受けたバーのママとして、トランスジェンダーであることを公表している中村中が登場。Xでトレンド入りするなどの反響を見せた。

 今作は、日本史上、初めて誕生した女性弁護士の一人にして、初の女性判事、初の女性裁判所長となった三淵嘉子をモデルとしたオリジナルストーリーだけに、昭和初期の守られていなかった人権の問題などを改めて視聴者に考えさせるエピソードを取り入れてきた法律ドラマとしての側面もある。

 脚本を手掛ける吉田恵里香氏は6月10日に、自身のXで轟の花岡への想いについて「轟の、花岡への想いは初登場の時から【恋愛的感情を含んでいる】として描いていて私の中で一貫しています」と言及している。

 朝ドラでジェンダー問題の要素を取り入れること自体に意義を感じている視聴者が大半のようだが、《朝からジェンダー問題ゴリ押しはきつい》と、意識が高すぎる朝ドラに疲弊する声も見受けられた。

■放送前にジェンダー描写の前に注意喚起を呼び掛けた「新宿野戦病院」

「最近はドラマにも同姓カップルが登場することが増え、昨年の大河ドラマ『どうする家康』でも家康最初の側室・お葉が同性愛者という描写があったため、《またか…》と辟易する視聴者もいるでしょうし、差別意識があるかないかのリトマス試験紙のように作用する作品自体が、疲れると感じてしまう視聴者もいるのではないかと思います」(ドラマ制作関係者)

 作品として描く意義を感じている視聴者は多いが、それでも朝ドラは純粋にヒロインの成長物語として、肩肘張らずにフラットに見たいという視聴者もいるだろう。

「本来の多様性は、ジェンダー問題に対して当事者意識を持つべきという押し付けをすることではないと思います。『度重なるジェンダー問題提起は疲れるから見たくない』と思う視聴者を制作側が受け入れるのも本来の多様性ではないでしょうか。その点、フジテレビ系『新宿野戦病院』で、“堀井しのぶ”というキャラクターのジェンダーについての描写がある7話放送前に、異例の『過去の体験や記憶を思い起こされる方がいらっしゃるかもしれません』『物語の可能性の一つとして、堀井しのぶの生き方を見届けて頂けたらと思います』と注意喚起メッセージが公式Xで投稿されましたが、そういった描写を受け入れられないという人を否定も肯定もしない、本来の多様性を目指す意図を感じました」(同)

 視聴者の人権意識のアップデートを促すかのような作風の「虎に翼」は、朝ドラとしては少し意識が高すぎるのかもしれない。

   ◇  ◇  ◇

 NHKは大河ドラマ『鎌倉殿の13人』『どうする家康』でもLGBTQを示唆する描写をして賛否を巻き起こした。『虎に翼』で上野のバーのママを演じる中村中も戸籍に記載された性別が男性であるソロシンガーとして紅白史上初めて、紅組で出場した歌手だ。●【もっと読む】「どうする家康」お葉の設定は必要だった? 今期ドラマで急に増えた“雑な同性愛描写”への違和感…ではNHKを含めたテレビの同性愛描写について触れている。

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