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自民党総裁選は刷新感などまるでなし 旧態依然の日本改悪候補揃い(ラサール石井)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月22日 9時26分

自民党総裁選は刷新感などまるでなし 旧態依然の日本改悪候補揃い(ラサール石井)

首相の器ではなかった(C)共同通信社

【ラサール石井 東憤西笑】#218

 岸田総理が逃げた。

 数々の問題を中途半端にしたまま、総理の椅子を投げ出した。

 裏金問題を何一つ解決せず、「誰かが責任を取らないと。それは私が身を引くこと」と、いかにも自分の首を差し出して詰め腹を切るような言い草だが、全ての裏金議員から金を回収し、税金を払わせ、処分を下す。そして自らも辞任する。これが「責任を取る」ってことだろう。だいたい「首を差し出した」ことになるほどの価値のある首ではない。

 思えば就任時の公約には「新しい資本主義」を掲げ、「令和版所得倍増」や「デジタル田園都市国家構想」もうたった。どこにその成果があるのか。今初めて聞くぐらい浸透していないフレーズだ。

 政治学者の中島岳志氏は言う。

「比較的リベラルな宏池会出身ながら、あっという間に清和会的な敵基地攻撃能力や防衛費倍増を受け入れた。それもこれもただ総理になりたかっただけで、総理としてやりたいことなどない空っぽの宰相だったからだ」

 旧統一教会問題も全く解決していない。どころかいまだに団体の影響下にあるのは明白。旗頭の萩生田議員の跋扈(ばっこ)がその証拠だ。

 そしていつものパターン。自民党はまたしても看板をすげ替えるだけでこの場を逃れようとしている。その顔ぶれは誰がなっても何も変わらぬ、いやむしろもっと悪くなりそうな面子ばかり。

 派閥の縛りがなくなり、立候補は乱立模様だ。もちろん推薦人を集めて、土壇場で、あるいは決選投票で、誰かに協力して恩を売り保身に動くやからもいるだろう。

 とにかく刷新感などかけらもない。

 突然現れてマスコミがもてはやす小林鷹之氏の動きもキナくさい。推薦人はほとんど裏金議員。本人も今後追及の手を緩めるような発言。しかも旧統一教会関連の会合に出席し、教義を褒める発言疑惑。後援会にも教団幹部が何人も。記者会見での鈴木エイト氏らの質問に、「記憶にない」と伝家の宝刀の答え。

 そもそも高市早苗議員が総裁選に出た時の推薦人で、政策はほぼ同じ。今度は自らが出て、その朝のランニングの様子をテレビが並走して取材する。いや、出来すぎだろう。最初から企画されていたとしか思えない。

 森喜朗元首相は高市議員が大嫌いらしい。どうやらそのあたりがにおうが、どちらにしても若手のホープとは名ばかり、刷新感などまるでない旧態依然の日本改悪候補だ。

 あ、もちろん河野氏はもっとダメだ。これが一番いけない。数々の答弁動画を見ればわかる。人間の心を持ち合わせているとは思えない。

(ラサール石井/タレント)

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