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なでしこ史上初「外国人監督誕生」に現実味…池田太監督の退任の裏にJFA会長の強い意向

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月22日 9時26分

なでしこ史上初「外国人監督誕生」に現実味…池田太監督の退任の裏にJFA会長の強い意向

池田太監督(C)日刊ゲンダイ

 日本サッカー協会(JFA)は21日、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)を率いてパリ五輪を戦った池田太監督(53)が、契約満了で退任すると発表した。

 池田監督は浦和、福岡のコーチを経て2017年にU19女子代表の監督に就任。翌18年にフランスで開催されたU20女子W杯で日本を初優勝に導いた。

 21年東京五輪後、なでしこ代表監督に就任して「人情味のある熱血漢として代表選手から<熱男>と呼ばれ、スタッフとの関係性も良好だった」(サッカー関係者)ことから契約延長の噂も流れていたが、23年女子W杯とパリ五輪ともにベスト8止まり。

 これが退任の理由にもなった。

 実際、21日に取材対応したJFA女子委員の佐々木則夫委員長はこう言った。

「ベスト8を突破して女子サッカーがもっと話題になるように引っ張ってほしかった。(監督人事は)シフトチェンジの方向で考えた」

 後任は誰か? 

 なでしこの指揮官といえば、11年女子W杯ドイツ大会を制した佐々木則夫監督、東京五輪でさい配を揮った高倉麻子監督、そして池田監督と「年代別女子代表で実績を残した指導者がフル代表の監督に昇格して指揮を執る」のが定番となっていた。

 しかし、現在のU20代表の狩野倫久監督(48)、U17の白井貞義監督(43)は実績、知名度ともにいまひとつ。

2度目のW杯制覇をマニフェストに

「日テレベレーザ、INAC神戸を率いて何度も優勝経験のある前YS横浜監督・星川敬氏(48)の手腕に期待する声もあったが、18日にJ3盛岡の監督に就任したばかり。なでしこジャパンで采配をふるうチャンスは消えた」と話す前出関係者が、「今回の池田監督退任には、JFAのトップである宮本恒靖会長(47)の『女子サッカーを盛り上げたい』という意向が強く働いている」とこう続ける。

「もともとJFAでの女子サッカーの予算は限られており、男子代表のように外国人監督を招へいするようなプランも出てこず、年代別の監督を昇格させるというパターンが続いた。しかし、宮本会長はJFA会長に就任するにあたり、男子のW杯初ベスト8とともに<なでしこの2度目の世界制覇><2031年女子W杯日本開催>をマニフェストに掲げた手前、女子サッカーにヒト・モノ・カネを注力しなければならない。そこでパリ五輪終了後、池田監督の進退をどうするか、の議論になった際、佐々木女子委員長に<W杯や五輪の決勝トーナメントを勝ち抜ける監督><外国人指導者を含めて広く探しなさい><女子サッカー指導経験がなくても構わない>という指示を出したと聞いています」

 なでしこジャパンは10月26日、JFAの主要スポンサー企業のひとつである「みずほファイナンシャルグループ」の冠試合を国立競技場で開催する(対戦相手未定)。

 宮本JFA会長は「間に合わなくてもいい。じっくりと適任者を探してほしい」という要望を出したという。

 アッと驚く後任監督の名前が飛び出す可能性も出てきた。

  ◇  ◇  ◇

 メダルなしに終わったなでしこだが、初代監督の鈴木良平氏は「決して悲観することはない。光明を見た」と話している。いったいどういうことか。どこに今後を期待できる要素があるのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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