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山本由伸がライバルの猛追かわすドジャース最後の切り札 故障明けの実戦形式で155kmマーク!

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月22日 11時52分

山本由伸がライバルの猛追かわすドジャース最後の切り札 故障明けの実戦形式で155kmマーク!

実戦形式練習に登板する山本由伸(C)共同通信社

 470億円右腕が復帰に向けて一歩前進である。

 右肩腱板炎症で60日間の負傷者リスト(IL)に入っているドジャース・山本由伸(26)が日本時間22日、本拠地ドジャースタジアムでのマリナーズ戦を前に、ライブBPといわれる実戦形式の打撃練習に登板。アンドリュー・フリードマン編成本部長、デーブ・ロバーツ監督ら首脳陣が見守る中、打者8人に対し、34球を投げ1安打4奪三振1四球。直球の最速は約155キロをマークした。

 6月17日に離脱するまで14試合に登板し、6勝(2敗)をマークしている山本は9月上旬の戦列復帰が見込まれている。

 チームは豊富な戦力を武器に開幕から白星を積み重ね、2位パドレスに最大9ゲーム差をつけて独走しながら、ここにきて失速。21日現在、75勝52敗の勝率.591でナ・リーグ西地区首位ながら、後半戦好調なパドレスに3ゲーム差、3位ダイヤモンドバックスに4ゲーム差と猛追を受けている。

■危惧される「2021年ポストシーズンの再来」

 波に乗り切れないド軍の現状に大リーグ公式サイトのドジャース番であるフアン・トリビオ記者は21日、レギュラーシーズン最終戦までジャイアンツと地区優勝争いを強いられた挙げ句、地区連覇が8で止まった2021年の再来を危惧。記事では、この年のド軍はブレーブスとのリーグ優勝決定戦まで勝ち上がったものの、ジ軍と総力戦を繰り広げた後だっただけに、「ポストシーズンはガス欠状態だった」としている。

 今季も地区優勝を逃せば、ロバーツ監督にとっては2度目の失態となり、来季まで契約が残っているにもかかわらず、地元紙を中心に解任報道が目立つ。スポーツサイト「ブリーチャー・リポート」のティム・ケリー記者は「ロバーツ監督は9年間のうちポストシーズンで何度か期待を裏切った。再び、10月初旬に敗退するようなら、10シーズン目の指揮を執るかは疑問だ」と報じるなど、チーム周辺がゴタつき始めているのだ。

ポストシーズンは先発ローテの軸になる

 エース右腕グラスノーが右肘腱炎で15日間のIL入りするなど、投手、野手とも故障者続出のドジャース。ポストシーズンに向けて厳しい戦いを強いられそうだが、地区3連覇、4年ぶりの世界一に向けた最後の切り札は他でもない山本だ。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。

「渡米1年目に故障で離脱したのは誤算だったでしょうが、由伸が9月に復帰できればチームにとっては理想的といえます。ポストシーズンに向けた調整になるからです。もちろん、先発陣の台所事情を考えれば、由伸にフル稼働させるのがベストではあるが、故障明けだけに無理はさせられない。ロバーツ監督はクオリティースタート(6回を自責点3以内)を目安に起用し、プレーオフでの登板に備えさせるはずです。IL入りしているエース右腕グラスノーの復帰が遅れれば、山本はチームトップの11勝(5敗)をマークしている右腕ストーンとともにポストシーズンのローテの軸になると思う。故障者が続出するド軍投手陣にあって山本は切り札になるでしょう」

 投手史上最高額の3億2500万ドル(約470億円)で入団した右腕は最も重要なシーズン終盤でその価値を問われることになる。

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