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パリ五輪三冠の岡慎之助は「ルール変更」が追い風に…体操キングの座はしばらく安泰

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月23日 9時26分

パリ五輪三冠の岡慎之助は「ルール変更」が追い風に…体操キングの座はしばらく安泰

平行棒でも得点を伸ばしそうだ(C)JMPA

 パリ五輪体操男子の団体総合、個人総合、種目別鉄棒で三冠の岡慎之助(20)が、出身の岡山県から県民栄誉賞を授与されるという。岡慎之助

 種目別平行棒銅の含めて4個のメダルを獲得した岡は、次回2028年ロサンゼルス五輪でもメダルを量産すれば、県民栄誉賞どころか体操では初の国民栄誉賞の対象に浮上しそうだ。

 国際体操連盟(FIG)が来年から実施する新ルールが追い風となり、ロンドン、リオ2大会連続金の内村航平ですら受賞していない栄誉を手にする可能性は十分にある。

 新ルールはこれまで以上に、技の難易度(Dスコア)よりも出来栄え(Eスコア)を重視した採点が行われる。跳馬を除く男子5種目で1つの演技に求められる技の数が10から8に減り、Dスコアを稼ぎづらくなる。岡はパリ大会で証明したように、演技中の手足の動きの美しさ、着地の精度に定評がある分、有利になるとみらているからだ。

 例えば、今大会で唯一、銅メダルだった平行棒。決勝でマークしたDスコア(6.500)は8人中4位、Eスコア(8.800)は優勝した鄒敬園(中国=9.300)に次いで2位だった。単純に比較できないとはいえ、Eスコアを重視する新ルールなら銀の イリヤ・コフトゥン(ウクライナ=8.500)を上回っていた可能性はある。

 岡はロス五輪での連覇に向けて「(全6種目で)技を増やしたい」と新技習得に意欲を見せ、新ルールに合わせてEスコアで加点が得られる演技構成で臨むという。

 冬季競技も含め、これまで日本勢が五輪でメダルを獲得すると、次の大会までに海外勢有利になるようにルール変更を繰り返す競技もあった。ルール改訂で涙を飲んだ日本人選手は少なくなかったが、今回の体操の変更はむしろ好都合。

 FIGの後押しを受けることになる岡は、しばらくキングとして君臨し続けそうだ。

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