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NHKが「尖閣は中国」発言を見逃したのも当然か…ホームレスが局内で“生活”していたユルさ(城下尊之)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月24日 9時26分

NHKが「尖閣は中国」発言を見逃したのも当然か…ホームレスが局内で“生活”していたユルさ(城下尊之)

NHK(C)日刊ゲンダイ

【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】

 この19日、NHKはラジオ国際放送などの中国語ニュースで、中国籍の外部スタッフが「尖閣諸島は中国の領土」などとニュース原稿にはない不適切な発言をしたと明らかにした。

 外部スタッフの40代男性は当日午後1時過ぎの放送で、靖国神社で落書きが見つかったニュースを読んだ後、約20秒にわたって原稿にない発言を行っていた。NHKは夜のテレビ番組などで事実関係を発表し、この外部スタッフの発言の意図は「不明」としつつ、「ニュースとは無関係の発言が放送されたことは不適切であり、深くおわび申し上げます」と謝罪している。NHKはこの外部スタッフと業務委託している関連団体を通じて本人に抗議。同団体も本人との契約を解除する方針というのが一連の流れだ。

 しかし、ちょっと待てと声高に言いたい。まずNHKがやるべきことは謝罪なのか。ラジオ国際放送など不適切発言が放送された場で、すぐに訂正放送をすべきだろう。海外で受信している同放送の聴取者に対し「尖閣諸島が中国の領土と言ったのは間違い。尖閣は日本固有の領土である」と明言しなければならない。中国人スタッフの勝手な行動だという事情説明もすべきだろう。

「いや、それは中国側をいたずらに刺激するのでは……」という声も聞こえてきそうだが、放置しておくと後々、面倒が起きかねない。中国メディアなどが「2024年8月の終戦記念日の直後に、日本の“公共放送”NHKが『尖閣は中国領土』と放送しているので、日本の国民的にもコンセンサスになっている」などと言い出す可能性を残してしまう。日本の国内向けに“深くおわび”している場合じゃない。

 僕は今から40年以上前は駆け出しのスポーツ紙記者で、テレビ担当として週の半分くらいはNHKに顔を出していた。当時は古き良き時代で、出入り口に警備員はいるものの、顔パスで中に入れた。その頃に耳にして驚いたのが、ホームレスが10年近くNHK局内で“生活”していたという話。そのホームレスはジーンズの上下の格好で、拾った台本を尻のポケットに入れ、食堂では食券を箱に入れたフリをして食事にありついていたそうだ。もちろん、テレビ局だから風呂もあるし、ベッドもあるので身なりは清潔だったらしい。

 そんな外部侵入者にとって夢のような時代と現在はまったく違う。外部スタッフのような人物がなぜ番組に入り込めたのか、ひとつひとつの事案をきっちりと処理していかなくてはならない。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

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