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初V京都国際の《正体》と《左腕王国の秘密》…野球部“以外”の男子生徒わずか12人

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月24日 11時7分

初V京都国際の《正体》と《左腕王国の秘密》…野球部“以外”の男子生徒わずか12人

京都国際(C)日刊ゲンダイ

 京都国際が3度目の出場にして、初めて深紅の大優勝旗を手にした。

 23日に決勝戦で関東一(東東京)を延長十回タイブレークの末に2-1で破り、京都勢としては1956年の平安(現龍谷大平安)以来、68年ぶりに夏の頂点に立った。

 前身は1947年創立の京都朝鮮中学校。58年学校法人京都韓国学園となり、03年に日本の学校教育法第1条の認可を受け、04年に現在の校名となった。かつては韓国籍の生徒が大半を占めたが、野球部で韓国籍を持つのはレフトの金本祐伍ひとりだけだという。

「全校生徒は約160人(女子87人)で、そのうち野球部員は61人。運動部は硬式テニス部、ダンス部、バスケットボール同好会があるものの、男子生徒の8割強が野球部に所属する、いわば野球に特化した学校です。野球部には中学生のスカウティングを担当するコーチもいて、今夏の甲子園ベンチ入りメンバー20人を見ても、地元京都出身選手は5人。隣県の大阪出身が4人、兵庫出身が2人、滋賀出身が3人で北海道3、福井1、三重1、福岡1と全国から選手を獲得しています」(アマ野球担当記者)

 今大会では決勝までの6試合で7失策の堅守と24得点を挙げた攻撃陣の集中力も光ったが、なにより3年生の中崎、2年生の西村の両左腕の存在が大きかった。決勝で関東一を9回無失点に抑えた背番号1の中崎は4試合で1完封を含む防御率1.45。背番号11の西村は先発2試合でいずれも完封勝利、決勝を含むリリーフ2試合でも自責点を許さず、防御率0.00のまま夏を終えた。22年のドラフト4位でDeNAに入団した森下瑠大もそうだが、京都国際は毎年のように好左腕を輩出することでも有名だ。昨年のドラフトでも育成契約で3人がプロ入りし、そのうち2人が左腕投手だった。

 アマ野球に詳しいスポーツライターの安倍昌彦氏がこう言う。

「投手育成に関しては、宮村貴大野球部長の指導力も大きい。小牧憲継監督とは京都成章時代の同級生で宮村部長自身も左腕投手。『とにかくフォームのバランスが大切。バランスがよくなれば、自然とボールが生きてくるようになる』と教えている。バランスを重視し『えいや!』の投げ方ではないから、必然的にスタミナ切れも起こしにくいのです」

 学校の成り立ちや韓国語の校歌などがSNS上で物議を醸すが、ナインが果たした快挙にはもちろんなにも関係ない。

  ◇  ◇  ◇

 昨年末に開かれた高野連主催の研修会「甲子園塾」に、大谷の恩師・花巻東の佐々木監督が講師として登場。そこで語られた内容に、《古いタイプの指導者》は唖然としていたそうだ。いったい何が起きていたのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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