1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

世論調査での人気は高いのに…石破茂氏が自民党総裁選で負け続けている本当の理由

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月27日 9時26分

世論調査での人気は高いのに…石破茂氏が自民党総裁選で負け続けている本当の理由

5度目の正直は……(C)日刊ゲンダイ

《毎年、ノーベル賞候補の最有力として挙げられながら逃す人みたいな…》

 SNS上でこんな声が出ているのが9月12日告示、27日投開票の自民党総裁選に自身5度目となる出馬を表明した石破茂元幹事長(67)だ。

 毎日新聞が24~25日の両日に実施した全国世論調査によると、次期総裁として最も多かったのは石破氏(29%)だったという。ANNの世論調査でも石破氏を支持する回答が27%と最多で、毎日新聞の結果と同様に以下、小泉進次郎元環境相(43)、高市早苗経済安全保障担当相(63)と続く。

 過去の総裁選をみると、石破氏は全国の党員・党友による地方票を多く集めるものの、国会議員票で他候補に及ばず。今回の総裁選は派閥解消で候補者が乱立し、国会議員票をまとめるのは難しいとされるが、世論と国会議員の評価はなぜ分かれるのか。

 政治評論家の田崎史郎氏(74)は26日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、「石破さんが議員から嫌われる理由はなんですか?」という視聴者の質問に対し、「厳しい質問」と言い、続けて「正しいことを言うのが政治家ではなく、正しいことをやるのが政治家。(略)ある意味妥協しないといけないが、石破さんは理想を追求しているということ」などと回答していた。

■正しいことをやる政治家は自民党では支持されない?

 これに対し、SNS上では早速、《正しいことをやる政治家は自民党では支持されないという驚き》《国家、国民のために理想を追うのが政治家。しかし、自民では違うということだな》といった声が飛び交っていたが、改めて過去の総裁選を振り返ると、石破氏の発言は自民党の国会議員からことごとく総スカンを食らっている。

 故・安倍晋三元首相が3選を目指して臨んだ2018年の総裁選では、石破氏は「正直で公正、謙虚で丁寧」という極めて当たり前のキャッチフレーに掲げていたが、これが森友、加計問題で批判が殺到していた安倍氏に対する「あてこすり」といった皮肉交じりの声が上がり、苦杯をなめる結果に。

 今回も、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を念頭に、「ルールを守る政治、ルールを守る党を確立する」と、これまた真っ当な発言をしたのだが、旧安倍派議員らはカンカンになっているといい、ネット上ではこんな意見が出ている。

《ルールを守らない。黒を白に覆せる人がボスにふさわしいという自民党。反社だな(笑)》

《ルール無用だとウエルカムで、ルールを守るとなぜか退場させられる「チーム自民党」》

 石破氏が総裁選で落選し続けているのは、「犯罪行為は絶対禁止」と叫ぶ組員がヤクザ組織の組長になれないのと同じ理屈かも…。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事【もっと読む】【さらに読む】では総裁選をめぐる候補や党内のドタバタぶりを取り上げている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください