1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

維新の凋落がいよいよ始まった! 初の現職市長「大惨敗」…牙城の大阪でも絶望的“地盤沈下”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月27日 11時3分

維新の凋落がいよいよ始まった! 初の現職市長「大惨敗」…牙城の大阪でも絶望的“地盤沈下”

応援むなしく(右から吉村洋文大阪府知事、上島一彦氏=大阪維新の会公式Xから)

「完敗だと思います」──。「大阪維新の会」の現職市長の惨敗から一夜明けた26日、同会代表の吉村府知事は淡々とした様子で悔しさをにじませた。25日に投開票された大阪・箕面市長選は、維新現職が首長選で初めて敗北。国会で「野党第1党を目指す」とブチ上げた勢いはどこへやら、牙城である大阪でも維新人気の陰りが色濃くなっている。

 箕面市長選は現職の上島一彦氏(66)と、元大阪府議で無所属新人の原田亮氏(38)との事実上の一騎打ち。「首長選は現職優位がセオリーだが、今回は厳しい戦いを強いられる」(維新幹部)と目されていた通り、上島は原田に約1万4000票差をつけられた。ほぼダブルスコアの大敗だ。

 選挙期間中、吉村は2度応援に入ったが、神通力は及ばず。26日の会見で敗因を問われ、「現場の生の声を聞いた上で、敗因分析を行う」「僕が予断を持って(敗因を)話すのは良くないかなと思う」と力なさげに答えた。

「上島さんは今年6月の市議会で、大阪万博の問題を指摘した共産党市議に『万博行くなよ。出入り禁止や』とヤジを飛ばして問題視された。最後は撤回に追い込まれたものの、悪印象は拭えなかった。維新系知事として出てきた兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑、政治資金制度改革へのグダグダぶりも維新のイメージ悪化につながり、『現職不利』に追い打ちをかけました」(府政関係者)

 維新は先月28日の大阪府議補選(河内長野市)でも新人候補が敗北。同市は吉村の出身地だが、その強みを生かせないまま6月の市長選では候補を擁立できずに「不戦敗」。藤田幹事長の地元・衆院大阪12区(大東、寝屋川、四條畷)の市長選も軒並み、維新候補が負けている。そして箕面市長選の惨敗だ。

■自民党新総裁が分かれ目

 9月の自民党総裁選直後の「早期解散論」がくすぶる中、問題は維新の失速が総選挙にも波及するのかどうか。在阪ジャーナリスト・吉富有治氏がこう言う。

「確かに箕面市長選の結果から維新の凋落ぶりが見て取れますが、さらに失速するかどうかは、自民党の総裁選の結果によるでしょう。国民人気の高い新総裁なら総選挙で自民圧勝の可能性があり、維新は議席を伸ばしにくい。万博・カジノの行方、兵庫県の斎藤知事の扱いをどうするかも一朝一夕には解決できない。ここからが維新凋落の分かれ目です」

 いよいよ「終わりの始まり」である。

  ◇  ◇  ◇

 一時の勢いはどこへやら。維新は大阪・箕面市長選以外でも負けが続いている。 ●関連記事『【もっと読む】維新の“オワコン化”は決定的!吉村府知事と藤田幹事長のお膝元首長選で連敗街道ヒタ走りでは詳報している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください