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河野太郎3度目の総裁選も「変節の異端児」に出る幕なし…脱原発は棚上げ、裏金議員にも大甘

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月27日 16時2分

河野太郎3度目の総裁選も「変節の異端児」に出る幕なし…脱原発は棚上げ、裏金議員にも大甘

撮影もブロック、熱量も盛り上がりもナシの3度目の挑戦(河野太郎デジタル相)/(C)日刊ゲンダイ

 暇を持て余している岸田首相の後継を決める自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に「3人目の男」が名乗りを上げた。3年前に岸田に敗れ、3度目の挑戦となる河野太郎デジタル相(61)だ。26日の出馬会見で「この国を前に進めてまいりたい」と意欲をみなぎらせたものの、かつての国民的人気はどこへやら。世間のみならず党員も注視する裏金事件をめぐっては歯切れが悪く、持論の「脱原発」も棚上げ。変節した異端児の出る幕はない。

  ◇  ◇  ◇

「国民と向き合う心。世界と渡り合う力。有事の今こそ、河野太郎」──。出馬会見で高すぎる自己評価を凝縮したキャッチフレーズを掲げた河野。「傷だらけになりながらも、改革をとことん進めていく強い意志があるのか。そして、やるべき改革をやった実績があるのか。そこが問われるんだと思います」と強調したが、肝心の改革の中身はスカスカだ。

 裏金議員については、先週末に立候補表明した石破茂元幹事長(67)が非公認の可能性に踏み込んだのに対し、「不記載額の返納でケジメとして前へ進んでいきたい」と大甘。安倍派や二階派への配慮はミエミエの上、具体的な返納策に言及しなかった。

 裏金への甘さは「日本を前に進めるための5本柱」と題された配布資料にもにじむ。「0.党改革・政治改革」「1.憲法改正」「2.外交・安保」「3.経済・地域活性化」「4.デジタル」「5.防災・危機管理」の順立てで、改革の優先度を高く見せながら裏金是正を柱としない狡猾。森喜朗元首相(87)ら重鎮にもかみつき、直言していたのは遠い昔だ。

■自民幹部の面々も人間性を問題視

 政治ジャーナリストの山田厚俊氏はこう言う。

「河野氏が所属する麻生派領袖の麻生太郎副総裁は出馬は容認しているものの、幹部の面々はよしとしていない。その大きな理由のひとつが人間性の問題です。X(旧ツイッター)で批判的な投稿をするアカウントのブロックは相変わらずで、河野氏はトップリーダーに求められる包摂力を欠いている。デジタル相に就き、国民の理解を深めることなくマイナカードを事実上強制したことでも評価を落とし、信頼を失った。自民党員からも見放されている難局中の難局にあって、党および日本を立て直す覚悟も力量も見えません」

 河野は会見で「ブロック太郎」と揶揄される行状について「ツイッターはXに名前が変わってから、誹謗中傷や偽情報があまり管理されなくなった」と論点をすり替え、「誹謗中傷されたらブロックをオススメしたい。ブロックを批判するのはおかしいと声を大にして申し上げたい」と強弁した。そんなこんなだから、世論調査では首位常連の石破ばかりでなく、週内に出馬表明を控える小泉進次郎元環境相(43)にもだいぶ水をあけられている。

「立候補多数で決選投票となるのは確実。再選が危うい中堅若手からは、進次郎氏と小林鷹之前経済安保相(49)の40代対決で刷新感を打ち出してほしいとの声が上がっているものの、コバホークへの支持は広がりがない。石破vs進次郎の一騎打ちの展開で、河野氏は勝敗に絡めそうにない」(官邸事情通)

 会見後、河野は民放各局をハシゴ。巻き返しに躍起だが、もう手遅れ。悪行を積み重ね過ぎた。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事『【もっと読む】もはや任意じゃなくて強制…12月2日のマイナ保険証一本化に向けて強まる国民への包囲網では、河野太郎デジタル相がゴリ押しするマイナ保険証一本化への国民の不信感などを詳報している。

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