岸田首相と森喜朗元首相に会食報道…SNSで《密室料亭政治の醜悪》とコキおろされる必然
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月27日 16時3分
生まれ変わりどころか先祖返り(C)日刊ゲンダイ
《こういう姿勢が古い体質と言われているのに分からないのか》《料亭で会食しながら、保身とカネのための密談をする。刷新とやらは言葉だけだったな》……。
9月12日告示、27日投開票の自民党総裁選への出馬を辞退する意向を示した岸田文雄首相(67)が26日夜、森喜朗元首相(87)と東京都内の日本料理店で会食した――と報じられたことに対し、SNS上で戸惑いと批判の声が飛び交っている。
会合に同席した自民党の松山政司参院幹事長(65)によると、岸田首相は党総裁選に触れ、「多くの人が立候補し、新たな自民党をつくるためにいいスタートができた」と語ったというのだが、ちょっと待ってほしい。
「新生自民党を国民の前にしっかり示すことが必要」「自民党が変わることを示す、最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くことです」
岸田首相は不出馬を明言した会見で、こう訴えていたはず。内閣支持率が2割台と低迷するきっかけとなった党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題についても、「国民の政治不信を招く事態が相次いで生じた」と振り返っていたのではないか。
■「自民党は生まれ変わる」が国民に響かないのは当然
それなのに、舌の根の乾かぬうちに、党最大派閥「清和政策研究会」の会長時代に最初に裏金作りを始めたなどと報じられ、まさに政治不信を招くきっかけを作った“渦中”の森氏と料亭会食だ。あらためて裏金事件の真相を解明するべく森氏を追及したというのであればともかく、そんな素振りはまるでなし。
危機感の乏しい能天気な姿勢の一体どこが「新生自民党を国民に示す」ことなのか。この行動の何が「自民党が変わることを示す」というのだろうか。古い体質のままの料亭密談政治そのものではないか。
《キングメーカー気取りの森氏に今後も「よしなに」ってなもんだろう。新生自民党を自らぶち壊し》
《相変わらずの密室料亭政治の醜悪。岸田さんも森さんも、そろって表舞台から消えるべき。それが変わるということ》
「自民党は生まれ変わる」。続々と名乗りを上げ始めた総裁選候補者は次々とこういった趣旨の発言をしているが、国民に響かないのも無理はない。
◇ ◇ ◇
●関連記事『【もっと読む】<台風10号が列島縦断の恐れ…災害シーズンに“終わった人”岸田首相が危機管理トップで大丈夫か>』では岸田首相の危機意識の薄さを、『【さらに読む】岸田政権“ドヤ顔”の定額減税やっぱり効果なし…消費冷え込みクッキリ、長引く物価高』では岸田政権の定額減税の効果などを取り上げている。
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