DH専任の大谷に《仕事時間7~10分》《遥かに楽な仕事》の痛烈指摘…2年連続MVPは絶望的か
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月28日 9時26分
大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports
史上6人目の「40本塁打‐40盗塁」を達成、2年連続の本塁打王どころか三冠王にも手が届きそうな勢い。それでも2年連続3回目のMVPとなると難しいかもしれない。ドジャースの大谷翔平(30)のことだ。
日本時間27日現在、打率.292(首位と1分5厘差のリーグ5位)、41本塁打(同1位)、94打点(首位と2差の同2位)、40盗塁(同2位)。打って走って突出した数字を残し、地区首位のチームを牽引している。
しかし、MVPは全米野球記者協会に所属する記者投票で決まる。その際、参考にされるのは打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標の「WAR」の値なのだ。
大谷が21、23年にMVPを獲得したのは打撃と走塁に加え、投手としての貢献度がWARを押し上げたから。が、DH専任の今季は打撃と走塁だけ。投手としての評価は加算されないうえ、守備に就かない点はマイナス評価になる。歴代のMVP受賞者にDH専任がひとりもいないのは、そんな事情からだ。
米サイト「ファングラフス」によれば、WARのリーグトップはリンドーア(30=メッツ)の「6.5」。大谷は同2位の「6.3」、3位はデラクルーズ(22=レッズ)の「5.9」。
ちなみに大谷と同じDH専任で打率.307、96打点はいずれもリーグトップ、同2位の37本塁打を放っているオスナ(33=ブレーブス)のWARは「4.3」で同6位に過ぎない(数字はいずれも27日現在)。
リンドーアはここまで131試合フル出場しているものの、打率.269、27本塁打、78打点、25盗塁と数字自体は大谷ほどではない。ただ、ゴールドグラブ賞を2度獲得(16、19年)した遊撃守備は天下一品。リンドーアのMVPを推す米スポーツキャスターは「大谷は毎試合7~10分間プレーするだけ。リンドーアよりはるかに楽な仕事をしている」と話している。
レギュラーシーズンは残り1カ月。大谷がいま以上に打ちまくってWARの数値でリンドーアを追い抜き、DHとして初のMVPを獲得すれば大きな勲章がひとつ増えることになる。
◇ ◇ ◇
そんな大谷に、26年WBC出場辞退の可能性が浮上している。周囲は「大谷で連覇」とかまびすしいが、いったなぜなのか。大谷が「絶対に避けたいこと」とは何なのか。
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