1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

インナーマッスルの鍛錬で治まっていた腰痛が再発…長時間歩行で激痛【ひどい腰痛も8割治る】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月28日 9時26分

インナーマッスルの鍛錬で治まっていた腰痛が再発…長時間歩行で激痛【ひどい腰痛も8割治る】

写真はイメージ

【ひどい腰痛も8割治る】#30

「左のお尻と太ももからひざ下が、歩けないぐらいに痛くなるんです」

 電話で問い合わせされてきたのは、神奈川県にお住まいの64歳になる女性の方でした。

 20代のころに突然腰に激痛が走り、整形外科での診断では「軟骨がつぶれている」。原因として考えられるのは、当時は双子を出産し育児にかかりっきりになっていたため、腰への負担が過剰になったのではないかとのこと。

 その後、自然気功整体に通われたり、インナーマッスルを鍛えて姿勢や骨盤の歪みを徐々に正すピラティスを行ったりなど、ご本人なりに腰痛を改善する努力のかいもあってか、日常生活を送るうえでは支障のない程度に腰痛も治まったそうです。

 ですが、55歳ごろになると再び痛みがひどくなり、今度は今までなかった左臀部から足首まで徐々に痛みが広がっていき、もはや長時間立ったり歩いたりするだけで痛みが出てくるようになったというのです。

 来院していただき様子を見ると、前屈では臀部が、後屈では腰が、痛むとのこと。

 さらにMRIなどの画像診察も行った結果、主病名は、脊柱管と呼ばれる背骨に神経が通るトンネル状の管が、さまざまな原因で狭くなる「脊柱管狭窄症」。副病名は、背骨の中でも、主に腰椎を形成する椎骨がずれて痛みなどを生じる「すべり症」となりました。

 そこでセルゲル法を患部3カ所に実施。1週間後には、痛みはまだ残っているものの、早くも階段の上り下りが軽くなったといいます。

 3カ月が経つころには、長時間立っていると痛みが出るが、確実に施術前よりも良くなっているとのうれしいご報告をいただきました。

 それでもご本人は不安なため、コルセットをしているとのこと。自らの筋力をつける意味でも、できるだけコルセットは外し、並行してリハビリを取り入れるよう、ご案内をしたのでした。

 その後、半年、1年と時間の経過とともに、長時間の歩行や立ち仕事をしたり、前かがみになった時には痛みがあるものの、少なくとも座位での痛みは随分と緩和され、確実に改善していきました。

 ただ、当初からあった座骨神経痛は依然として残っており、歩行する時には、鎮痛剤であるロキソニンが手放せない状況。ですがこれは椎間板以外の原因であり、そのことをお伝えし、ご理解をいただいたのでした。

 それでも全体症状については以前よりも改善されたため、満足度は10段階の6との評価をいただきました。

 今後はこの6を7や8にできるよう、体を温めることや運動習慣の大切さと、ストレッチを継続して行うことの重要性、そして我々も引き続き、あらゆる可能性を考えながら、治療に当たることをお伝えしたのでした。

(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください