1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

新型コロナと手足口病は減少傾向も…東京、大阪、神奈川で「結核」が目立つ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月28日 18時3分

新型コロナと手足口病は減少傾向も…東京、大阪、神奈川で「結核」が目立つ

写真はイメージ

 国立感染症研究所が27日に公表した、感染症発生動向調査(IDWR)速報データ第33週(8月12日~18日)によると、「手足口病」の全国の定点把握報告件数は1万1314件で1医療機関当たりの件数は3.87件となった。前週ではそれぞれ2万3693件と7.89件、前々週は3万37件と9.57件だったことからピークは超えたと見て良さそうだ。

 「新型コロナ」は全国の定点把握報告件数が3万9295件で、1医療機関当たりの件数は8.5件となった。これは前週の4万9208件と10.48件、前々週の6万5699件と13.29件から右肩下がりになっていて、こちらも流行が収束に向かいつつある。

 気になるのは「結核」だ。新たに170件(同230件)が報告され、累計報告件数は9552件(同8732件)となった。前週の232件、前週の242件よりも減っているが、昨年に比べて累計報告件数が上回っている。

 ちなみに結核の累計件数を都道府県別で見ると、1316件の東京(同1246件)、771件の大阪(同607件)、635件の神奈川(同581件)、621件の愛知(同627件)が目立つ。

 20代女性の感染流行が話題の「梅毒」は、新規感染報告件数が新たに134件(前年同期168件)増えて、今年の累計数8870件(同9482件)となった。前年同期比では大幅減となっており、感染が頭打ちになっている。

 アフリカで毒性の強い変異種が猛威を振るい、世界保健機構(WHO)が緊急事態宣言を発した「エムポックス」は、新たな報告は0件で、累計報告件数15件に留まっている。

 一方、「後天性免疫不全症候群(HIV)」は新たに7件(同9件)増えて累計報告件数は627件(同609件)と前年に比べて増加している。

 梅毒の減少について「プライベートケアクリニック東京」新宿院の尾上泰彦院長はこう解説する。

「梅毒の減少はマスコミを通じた梅毒感染流行の情報が抑止力になったのだろうと思います。これに物価を反映した実質賃金26カ月マイナスという懐事情も加わり、夜遊びする中年男性と若い女性が減ったのではないか。エムポックスについては、性産業従事者の間でワクチン接種希望が増えていることが感染拡大阻止につながっているのかもしれない」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください