YOUはウエートレス、若林正恭はウーバー配達員…芸能人とアルバイト「趣味と実益」の境界線

YOU（Ｃ）日刊ゲンダイ

　今月末の誕生日で還暦を迎えるタレントYOU（59）がレストランでのアルバイト話をテレビで披露し話題だ。このほどTOKYO　MXの「バラいろダンディ」でこう語った。

「この年で労働という感じを思い出し、すごく有意義な時間をいただいています。行くと本当に7時間くらい立ちっぱなしで、お客さまがお話ししてる合間を見計らってお水を入れたりするんです」と。5月放送の「徹子の部屋」（テレビ朝日系）では「私も手伝ってもいいですかって言ったら、じゃあやってみるっていってお手伝いさせていただいてます。フロアとか、洗い物とか」と語っていた。お笑いコンビ「オードリー」で、司会者としても売れている若林正恭（45）は6月の「踊る！さんま御殿！！」（日本テレビ系）で「ウーバーイーツの配達員をしている。灰色だった町がカラフルに見える」などと語り、司会の明石家さんまらを驚かせていた。

「チャイドル」として知られる女優の野村佑香（40）も、「カフェとか、パンこねたりとか、テレアポを1カ月やってみたりとか。でも受電業務が怖くてすぐやめましたけど」とバイト経験をこのほど披露している。売れない役者が飲食店で皿洗いしたり、駆け出しの女優がコンパニオンをやるというのは昔からあるが、昨今は売れていても、アルバイトをする時代なのか。

「元ジャニもいるとか。芸能人はPRの役目も期待されているのではないでしょうか」

　「テレビの出演料が下がり、安定したレギュラー番組が数本ないと厳しいですからね」と、某芸能プロ社長はこう言う。

「若林さんのやっているウーバーイーツは、都心の稼げるエリアだと月40万円くらい稼いでいるツワモノもいるそうですよ。自転車で配達すれば運動にもなるし、ネットワークビジネスのように紹介料も入ったりするので、いろいろ工夫してやっているタレントは彼だけじゃなく、元ジャニもいるとか。芸能人はPRの役目も期待されているのではないでしょうか」

　大手芸能プロ所属で、連ドラにも出演している俳優は「家賃が払えない」とホストクラブでアルバイトを紹介され働き始めたが、顔を見られるのが嫌で辞め、工事現場の交通誘導員をしているという。

「ピザの宅配に郵便局の配達員と、デリバリー系はあまり顔を見られないで済むというので人気ですね。有名監督の息子俳優らいわゆる2世タレントでも、映画の撮影や打ち合わせのない日は工事現場で働いたりしています。映像編集のスキルを学んで、制作会社で働いている俳優もいます」（前出の芸能プロ社長）などと話は尽きない。

　趣味と実益の境界線が売れっ子と下積みの違いか。