1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

市民講座「温熱から見た医療最前線」が日本ハイパーサーミア学会と併催される

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月29日 9時26分

市民講座「温熱から見た医療最前線」が日本ハイパーサーミア学会と併催される

ハイパーサーミア治療器(提供写真)

 少しでも新しく、正確な医療情報をもとに治療を受けたい──。多くの患者、とくにがん患者にとっては切実な望みだ。しかし、正しい医療情報を得るのは意外に難しい。

「令和2年受療行動調査(確定数)」によると、64歳までの患者は「ふだん医療機関にかかる時の情報の入手先」として、「家族・友人・知人の口コミ」を挙げる人が最も多く、以下「医療機関のネット情報」、「医療機関・行政機関以外のネット情報(SNSや電子掲示板、ブログを含む)と続く。65歳以上では2位に「医療機関の相談窓口」が浮上するが、トップは「口コミ」である。つまり、ネット情報が病院選びの肝となっている ところが、そのネット情報は必ずしも現在の医療情報を正しく伝えているとは限らないケースも多い。更新されず、古い情報がそのままアップされる場合も少なくないからだ。

 本来ならその治療法に通じた医師に直接聞くのが一番だが、その治療法を行っている医師を知らない、知ってはいるが話を聞く機会がない、という人が大半ではないか。その場合は、そうした治療法に積極的に取り組む医師や病院や医学会等が主催する市民講座に参加するのも手だ。

■最新事情を知るチャンス

 例えば、がんの標準治療を受けている人やその治療がいったん終わって、治療法に悩んでいる人は「ハイパーサーミア(温熱)療法」の市民公開講座に参加してはどうだろう。

 ハイパーサーミアとはがんの塊が42.5度以上の熱に弱いという性質を利用してがんを治療する治療法のこと。国が認めた治療法で、一定条件下では公的保険適用が認められている。加熱による直接がん細胞にダメージを与えるだけでなく、抗がん剤や放射線療法による相乗効果が多く報告されており、集学的治療で成果を挙げるがん治療において、新たな武器として注目されている。

「温熱から見た医療最前線」(9月7日(土)13時15分~14時45分、タワーホール船堀5階小ホール=東京都江戸川区船堀4-1-1、先着300名、参加無料)は、日本ハイパーサーミア学会第41回大会の併催イベント。座長は同大会委員長でもある黒﨑弘正・江戸川病院放射線科部長が務める。

 講演は、ハイパーサーミアの最新機器を導入して以来、積極的に治療を手掛けている「千葉県がんセンター食道胃腸外科」の千葉聡医師をはじめ、江戸川病院の加藤正二郎院長、同院の古賀祥嗣副院長が行う予定。

 日本ハイパーサーミア学会第41回大会では、高圧酸素との併用による効果なども報告されることになっている。市民公開講座では、ハイパーサーミア療法の新たな可能性や最新事情についても聞くことができるかもしれない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください