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山本由伸の復帰が“見切り発車”になる不安…万全を悠長に待てないドジャースの深刻投手事情

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月29日 11時11分

山本由伸の復帰が“見切り発車”になる不安…万全を悠長に待てないドジャースの深刻投手事情

山本由伸(C)共同通信社

 右肩鍵板損傷で負傷者リスト(IL)入りしているドジャース・山本由伸(26)が日本時間29日、傘下の3A戦で復帰登板を果たした。6月16日のロイヤルズ戦で故障して以降、2度のライブBP(実戦形式の打撃練習)を行い、22日には154キロをマークするなど、順調な回復ぶりを披露していた。

 レギュラーシーズン終盤からポストシーズンにかけてローテの軸となる存在だけに、ロバーツ監督はこの日を含め、2試合に調整登板させる方針を明かしている。渡米1年目の右腕を万全の状態で復帰させるためだが、悠長に構えていられない状況になりつつあるのも確かだ。

 ド軍の先発ローテはカーショーを筆頭に、フラハティ、ストーン、ビューラー、ミラーの5人が中心。8月の先発投手の成績(28日現在)は9勝(3敗)、チーム防御率3.54でリーグ3位ながら、ここにきて投手陣が一発を浴びるケースが増えているのだ。

 8月のド軍投手全体の1試合当たりの被本塁打数は1.47でリーグ11位。現時点でポストシーズン進出圏内にいる6チームの中ではフィリーズ(1.52)に次いで多い。先発は1.47で、フ軍の1.58に次ぐワースト2位だ(28日現在)。

 8日のフィリーズ戦ではシュワーバーに3本塁打を浴びて逆転負けするなど、敗れた8試合中7試合で複数本塁打を浴びている。しかも、17日に右肘腱炎で離脱したエースのグラスノーの復帰も大幅に遅れる見通しという。

 チームは激しい地区優勝争いを繰り広げる中、被本塁打数(0.73=メジャー8位に相当)が少ない由伸が、見切り発車の復帰を強いられる可能性は十分にある。

  ◇  ◇  ◇

 ドジャースは山本が入団する前からその右肘を危惧していたようだ。実は、契約内容にも“伏線”がある。いったいどういうことなのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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