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「ジャニーズ性加害問題」強引な幕引き許すまじ…スマイル社のファンクラブ引き継ぎにも“看板すげかえ”の声

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月29日 11時13分

「ジャニーズ性加害問題」強引な幕引き許すまじ…スマイル社のファンクラブ引き継ぎにも“看板すげかえ”の声

東山紀之社長(C)日刊ゲンダイ

 スマイルアップが旧ジャニーズ事務所からのファンクラブ「ファミリークラブ」について、新会社「株式会社FAMILY CLUB」を設立し10月から運営を引き継ぐと発表後、さまざまな臆測が流れている。

 ファンからはおおむね歓迎されているようだが、芸能マスコミからはこんな疑念の声が上がっているのだ。

「スマイル社はジャニー喜多川氏らによる連続児童性加害への補償業務に特化し、補償が終わり次第、廃業すると東山紀之社長が会見で明言しました。ところが6月には一般社団法人『マインドフル』を設立し、藤島ジュリー景子氏が名前を連ねているというし、ファンクラブ運営もスマイルの旧ジャニ一派が今後も運営し続けるとすれば、これからもタレント事業を継続していくということではないか」

 昨年の会見ではジャニー氏との決別を宣言したが、結局のところ「ジャニーズ」という看板を掛け替えただけに終わるのか。

「民放各局をはじめ大メディアも旧ジャニとの関係を続け、性加害問題が世界的に報じられる前に戻り始めている。性加害問題も、ほとんど解決済みという流れになっていますよね」

 とは、ワイドショーディレクター出身のテレビマンである。「当事者の会」元代表で作家の平本淳也氏はこう言う。

「スマイル社は廃業へ向けて準備をしていますし、会見での発表通りではあります。とはいえ問題はそこではなく、ジャニーズ事務所はなくなっても、事業は継続するということです。タレント、ファンクラブ、権利と大きく分けてこの3件はこれで分社化しました。旧ジャニーズグループには13社ほどあるのですが、そのほとんどが最初から分社化されているので、実質的には解体もしていないし崩壊もしていない。僕が当初から言っていた通り性加害問題の影響どころか、痛くもかゆくもなかったということになりかねない」

「これからも問題を追及し、戦い続けなければならないのです」

 同社HPによると、8月15日時点の補償状況は窓口申告者1010人のうち520人に補償内容を通知し、494人と合意。484人への補償金支払いを終えたとしている。このまま進めて、補償終了とともに性加害問題も終了とする算段なのだろう。元スタッフ2人による性加害問題なども放置したままで幕引きを狙う皮算用なのではないか。

「振り返れば、バンドブームのあった1990年代はジャニーズをはじめ、アイドルそのものが終わった感がありました。その影響もあってSMAPがスロースタートとなったものです。あの当時のピンチと比べれば、今回はさほどでもなかったという認識を彼らは持ち始めているのではないでしょうか」(平本氏)

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