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大谷の「42-42」は“クスリ抜き”での達成 パワーとスピード両立が示すとてつもない価値

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月30日 11時42分

大谷の「42-42」は“クスリ抜き”での達成 パワーとスピード両立が示すとてつもない価値

大谷と愛犬デコピン(C)ロイター/USA TODAY Sports

 すでに「40本塁打-40盗塁」を達成している大谷翔平(30=ドジャース)が、昨29日のオリオールズ戦で数字を上積みした。

 初回にいきなり42号本塁打を放つと、三回と五回に41、42個目の盗塁をマーク。

「42-42」はアレックス・ロドリゲス(42本塁打-46盗塁)と並ぶメジャー史上2人目の快挙になる。

「アウト(五回の痛烈な一ゴロ)も難しいコースを、いい形で振れた。打席の内容が良くなっている。そういった打席が増えれば、自然と数字は上がっていくと思う」とは試合後の大谷だ。

 残りは29試合。前人未到の「50-50」に向けて視界良好だが、そもそも40-40が大谷を含めてメジャー史上6人しかいないのはパワーとスピードという、両立の難しい能力を併せ持った選手でなければ成し得ない記録だからだ。

 現在「40-40クラブ」はホセ・カンセコ、バリー・ボンズ、前出のA・ロッド、アルフォンソ・ソリアーノ、ロナルド・アクーニャJr.、大谷の6人。このうち3人がパワーとスピードを両立させるために頼ったのは「クスリ」だった。

 カンセコとボンズはMLBがアナボリックステロイドやヒト成長ホルモンなど運動能力を向上させる薬物使用者を公表した「ミッチェル・リポート」に名前が載っているし、A・ロッドは現役時代と引退後に「愚かな行為だった」と薬物使用を認めている。つまり大谷はクスリ抜きで「42-42」を達成したメジャーで唯一の選手ということになる。

 メジャーは昨季からルールが変わり、野手が盗塁をしやすくなった。投手の牽制は1打席につき2回までに制限され、3回目は成功しなければボークになる。さらに一、二、三塁ベースの一辺が約7.6センチ大きくなり、塁間の距離が縮まった。結果として盗塁数は22年の2486から、昨季は3503と急増した。

 盗塁がしやすくなって40盗塁のハードルは下がったものの、本塁打数は別。投手のレベルは年々、上がっているし、クスリを使わずにパワーとスピードを両立させた大谷の価値はとてつもなく大きい。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷に、26年WBC出場辞退の可能性が浮上している。周囲は「大谷で連覇」とかまびすしいが、いったなぜなのか。大谷が「絶対に避けたいこと」とは何なのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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