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大女優も認めた 芸人や男らしさとは無縁の地平で放つ宮下草薙・草薙の独特な輝き【今週グサッときた名言珍言】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月1日 9時26分

大女優も認めた 芸人や男らしさとは無縁の地平で放つ宮下草薙・草薙の独特な輝き【今週グサッときた名言珍言】

「宮下草薙」の草薙航基(左)と宮下兼史鷹(提供写真)

【今週グサッときた名言珍言】

「僕は基本的にどうしてもしたい話なんか、1個もないです」
 (草薙航基/テレビ朝日系「アメトーーク!」8月22日放送)

  ◇  ◇  ◇

「ひな壇」のような大人数でのトークが苦手だという宮下草薙の草薙航基(33)。「(話に)入れたら入ってください」と言われても難しいという話を打ち合わせでしたところ、その話を「入れたら入って話してください」と言われ、困惑したという。そんな草薙が身もフタもない心情を吐露した一言が、今週の言葉だ。

 宮下草薙といえば、2020年から「宮下草薙の15分」(文化放送)というラジオ番組のレギュラーを持っている。そのタイトル通り、芸人の深夜ラジオとしては極めて短い、1回わずか15分の番組だ。CMなどを除くと実質12分程度。それでも、11分ほどしかとれておらず、尺が足りなかったこともあるという。

 あまりにもうまくできず、ケンカになったこともある。草薙は自分のことを棚に上げ、「話の広げ方が悪い」と宮下にいちゃもんをつけたのだ。言い争いになった末、「次、15分めちゃくちゃ面白い話持ってくる!」と宣言。

 しかし、「『2週行くかも!』とか言ってたね(笑)。それで前日までずーっと考えてたんですけど、マジでなんにもなくて。そのまんま、本番来ちゃって」と結果は惨憺(さんたん)たるものだった(辰巳出版「芸人ラジオ」20年9月12日発売)。

 さすがに、その放送のあと、「ホントにごめん」と謝ったという。放送時間を長くするという提案も、草薙は断固拒否している。

 先輩の有吉弘行は昨今、芸人が裏話や苦労話を早々に語ることに懸念を示した上で、それにしても草薙はそれがなさすぎると言う。これに対して草薙は「忘れることでしかやっていけないというか。良い事もあるんですけどそれをわーっと思い出してるとその良い分、次バチが当たるんじゃないかとかって」と答えた(JFN系「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」24年3月24日)。

 苦手なのはトークだけではない。大喜利も断っているというし、それどころか「もうボケたくない」(「爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!」20年10月18日)とまで言う。およそ芸人らしくないが、なぜか放っておけない魅力がある。

 加賀まりこは、草薙が「りりしくなりたい」と言うと「りりしくなったら、あんたは死ぬよ」ときっぱり言い放った。

「こっちが手を差し伸べたくなるところがいいところなの。あんたがりりしく、男らしくなったら、全然魅力ない」(テレビ朝日系「マツコ&有吉 かりそめ天国」20年12月18日)

 草薙は、芸人らしさや男らしさとは無縁の地平で、独自の輝きを放っている。

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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