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元中日ドラゴンズ・平田良介さんが明かす 2011年交流戦2試合連続サヨナラ本塁打の舞台裏

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月2日 9時26分

元中日ドラゴンズ・平田良介さんが明かす 2011年交流戦2試合連続サヨナラ本塁打の舞台裏

平田良介さん(提供写真)

平田良介さん(元中日ドラゴンズ、野球解説者/36歳)

 中日ドラゴンズでベストナインを獲得(2015年)し、キャプテンも務め、2年前に引退した平田良介さんは現在、解説者として活躍中。豪快なバッティングのイメージ通りに“思い出の瞬間”は劇的なホームランだ。

■周囲の目が「ホームランバッターの平田」に変わった

 プロに入る前にターニングポイントとなった試合がひとつあるんです。高校野球で1試合3ホームランを打った日。大阪桐蔭高校3年生の05年夏の甲子園、東北高との準々決勝でした(PL学園の清原和博以来)。

 この日で“平田良介”という高校球児を見る周りの目が「ホームランバッター」に変わったんだと思います。当時、自分としてはホームランバッターとは思ってなかったんですが(ちなみに、甲子園での通算5本塁打は当時史上4位、高校通算では70本塁打)。

 プロでも思い出に残っている瞬間はホームランです。11年の2試合連続でサヨナラホームランを放ったこと。落合監督の最終年でリーグ優勝した年でした。

 2試合連続でのサヨナラホームランなんてプロ野球でもかなり久しぶりだったと思います(セ・リーグではヤクルトのデシンセイ以来23年ぶり)。

 どちらの瞬間も鮮明に覚えてます。6月の交流戦の最中で1試合目が西武との試合。サヨナラなのでもちろん場所はナゴヤドーム(現バンテリンドームナゴヤ)。

効果満点!井端さんの短いアドバイス

 延長十一回の裏、投手が同学年の野上(亮磨)投手です。捕手が炭谷(銀仁朗)で、こちらも同学年。何か縁があったのでしょうか。

 ネクストバッターズサークルに行く直前に先輩の井端(弘和)さんに呼ばれ、「球種張って(狙い球決めて)打ったことあるか」と聞かれ、「ないです」と答えたら「スライダーが来ると思うから、ランナーなしで回ってきたら、スライダーだけ待ってホームラン狙ったらどうや?」と。

「やってみます」と僕。
それでスライダーだけ待っていたら、本当にスライダーが来たので打てたんです。井端さんとのゴニョゴニョした短い会話でしたが、すごくありがたい助言をいただきました(笑)。

 よくベンチで選手同士で短く言葉を交わしている様子が映ると思いますが、こういう先輩からの助言は試合の上でとても重要です。

■翌日は欲も出て最初から狙っていた

 翌日の試合は千葉ロッテ戦。当時の交流戦は1カード2試合ずつなのですぐ対戦チームが変わりました。九回裏で相手は薮田(安彦)投手。アウトコース高めのストレートを逆方向のライトスタンドへ。

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