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兵庫パワハラ知事の去就巡り維新が分裂含み…「吉村派vs馬場派」強まる対立のアホらしさ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月2日 16時3分

兵庫パワハラ知事の去就巡り維新が分裂含み…「吉村派vs馬場派」強まる対立のアホらしさ

2人は真逆の考え(吉村洋文大阪府知事と馬場伸幸日本維新の会代表=右)/(C)日刊ゲンダイ

 パワハラ知事の去就を巡り、日本維新の会にスキマ風だ。大阪府知事の吉村共同代表が先週、兵庫県の斎藤元彦知事への不信任決議案の提出を示唆。「パワハラ知事おろし」に傾きつつある中、党トップの馬場代表が待ったをかけた。

 先月30日、斎藤が出頭した兵庫県議会百条委員会の開催中に行われた日経新聞のインタビュー。馬場は、吉村が不信任を示唆したことについて「雰囲気や自分たちが損をするからバサッとやると悪い前例になる」と語り、「知事おろし」に水を差したのだ。

 3年前の知事選で、維新は斎藤を推薦。大阪府以外で初の維新系知事誕生は話題となった。しかし、パワハラ知事として斎藤が全国区になると、問題続出の大阪・関西万博に加え、維新凋落を後押し。先月の大阪・箕面市長選で結党以来、初めて公認現職が首長選に敗れたのに続き、今月15日告示、22日投開票の大阪・摂津市長選では公認候補の擁立を断念。党勢は衰退の一途をたどる。

 自民党の新総裁選出後、早期の衆院解散・総選挙が叫ばれる中、兵庫選出の維新の国会議員らは、パワハラ知事の扱いに関し、「これ以上、待っても結論は同じ」「風当たりは強くなるばかり」と早期決着を求めている。

吉村・馬場のミゾは埋まっていない

 すでに維新とともに知事選で斎藤を推薦した自民は「辞職要求」のスタンスを明確にさせ、早々にイチ抜け。斎藤が知事に居座り続ければ維新への批判を引きずることになる。それでも馬場は日経に「受けて立つことも必要だ」と答え、吉村とは真逆の考え。この強気の裏に何があるのか。

「吉村さんへの意趣返しでしょう」とは維新関係者だ。こう続ける。

「馬場執行部は、自民との党首合意が破綻するなど改正政治資金規正法の議論で大迷走。合意破綻の説明会で、吉村さんと馬場さんの路線対立が浮き彫りとなって以来、両者のミゾは埋まっていない。馬場さんに連なる執行部に近い国会議員と、創始者の橋下徹さんと松井一郎さんの息のかかった吉村さんや大阪の地方議員との関係は完全に冷え切っており、いつ分裂してもおかしくない状況です」

 パワハラ知事のクビをかけて分裂含みとは、やっぱ維新はアホちゃうか。

  ◇  ◇  ◇

 8.25投開票の大阪・箕面市長選は維新現職が首長選で初めて敗北。斎藤知事の“扱い”が維新凋落の分かれ目に…●関連記事『【もっと読む】維新の凋落がいよいよ始まった! 初の現職市長「大惨敗」…牙城の大阪でも絶望的“地盤沈下”』で詳報している。

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