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西武が今さらデータ分析班を公募…歴史的低迷でCS完全消滅、9月は「完全消化試合」なのに

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月3日 9時26分

西武が今さらデータ分析班を公募…歴史的低迷でCS完全消滅、9月は「完全消化試合」なのに

サヨナラ打を放ち祝福を受ける元山(右)/(C)共同通信社

 自力どころか他力ですらも0%になった。

 8月30日にCS進出の可能性が完全消滅した西武。渡辺監督代行も「私の責任」とうなだれるしかなく、9月以降はいちるの望みすらない消化試合となってしまった。

 山賊打線と恐れられた攻撃陣は今や昔で、チーム打率.208は12球団ワースト。昨オフの主砲山川の移籍をはじめとする相次ぐ主力野手の流出、高齢化で瞬く間に弱体化。「それに加えて」と球団OBがこう言う。

「いわゆるデータ分析の点で他球団に大きく後れを取っている。西武は今年からデータ戦略室を新設。さらに数年前から選手のさまざまな能力をデータ化し、動作解析やバイオニクスの専門家らに助言をもらってきた。遅ればせながらデータ部門の改革に乗り出したものの、それを生かす首脳陣に浸透していない。データ戦略室も見切り発車だったのか、肝心のデータも現場の選手には不評。ある野手は『現場に送られてくる相手投手の傾向と対策などのデータが見当違いすぎる。とても使えたものじゃない。これでは何を信じていいかわからない』とこぼしていた。いくら数値を集めても、正確に分析して有用なデータを選手に提示できなければ、なんの意味もありませんから。開幕からロッテ戦に16連敗と同一球団にこれほどまでにやられるのも、データの分析、活用ができていないことが遠因でしょう」

 だからなのか、西武は8月になってデータ戦略室の一員として「データサイエンティスト」を公募。8月26日のプレスリリースの「求めるスキル・経験」には「コンサルティングおよびそれに類する業務経験」「組織マネジメント経験」とある。いかに人員不足の中での見切り発車だったかということだ。

 スポーツメディアは次期監督は誰かなどかまびすしいが、目先を変えただけでは根本的な“治療”にはならない。西武復活には相当な時間がかかりそうだ。

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