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元ブラジル人帰化選手FWのアランとフェルナンジーニョが多彩な攻撃を仕掛けてくる【W杯最終予選初戦 難敵中国代表の正体】#上

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月3日 9時26分

元ブラジル人帰化選手FWのアランとフェルナンジーニョが多彩な攻撃を仕掛けてくる【W杯最終予選初戦 難敵中国代表の正体】#上

中国のFWアラン(C)ロイター/Visual China Group

【W杯最終予選初戦 難敵中国代表の正体】(上)

 ゲンダイ読者のみなさま、お久しぶりです。今回は9月5日に開幕する2026年W杯・北中米大会アジア最終予選の初戦の対戦相手・中国代表(午後7時35分キックオフ=埼スタ)の選手情報などをお伝えします。

(聞き手=森雅史/サッカージャーナリスト、絹見誠司/日刊ゲンダイ)

  ◇  ◇  ◇

 日本代表は18年ロシア大会、22年カタール大会のアジア最終予選の初戦で敗戦を喫しています。 日本の世界ランク18位に対して中国は87位と差はありますが、何が起きるのか、分からないのが最終予選の初戦ですからね。しかも中国を率いているのは、カタール大会最終予選で日本を撃破したオマーンを指揮していたクロアチア人指導者のイバンコビッチ監督です。

 個性豊かな特徴を持っている選手も揃い、日本戦勝利という成功体験を有している指揮官ともども、決して侮れないチームと言えるでしょう。

 中国代表メンバー27人の中には私が監督、コーチを務めたクラブに在籍していた選手が8人含まれています。また他の選手も対戦相手として分析したことのあるプレーヤーがほとんどです。

 まずはFW陣を取り上げようと思います。

 青島西海岸でプレーしている35歳の帰化選手アランは超級リーグ華やかなりし頃の広州恒大、天津天海、北京国安でプレーした点取り屋です。

 生まれ故郷のブラジルの古豪フルミネンセに復帰し、ケガでプレーができない時期でした。

 彼から「子供や家族の前でもうひと花咲かせたい」という決意を聞かされ、意気に感じて青島西海岸に入団してもらいましたが、なかなかフィジカルコンディションが戻ってきませんでした。

「家族に活躍する姿を見せたいという気持ち、中国代表に復帰したいという思いもよく分かる。一緒に頑張ろうじゃないか」と伝えました。それから互いに腹を割って調整方法などを話し合い、トップフォームに近づいていくと24年6月のアジア2次予選の代表メンバーに招集されました。

 実際に試合にも出場しましたが、前半で負傷退場。クラブに戻ってきたアランは「ブラジルに帰国する」と言い出すほどの落ち込みようでした。

 しかしチームドクターの診断は「深刻なケガではない」でした。決意を新たにしたアランはつらいリハビリに耐え、最終予選を前に中国代表に舞い戻ってきました。

 恵まれた身体能力を生かし、スピードに乗った突破力から果敢にゴールを狙うアランは、日本代表DF陣にとっても脅威になるでしょう。 

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