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私の便秘克服法お話しします(1)駆け込んだトイレでそのまま倒れて救急搬送

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月3日 9時26分

私の便秘克服法お話しします(1)駆け込んだトイレでそのまま倒れて救急搬送

救急車が呼ばれ…(C)日刊ゲンダイ

 便秘で悩む人は1000万人以上いるといわれる。がんなどの病気が隠れている場合もあるが、大腸の働きが低下して起こるケースが多く、男女別では女性の方が多い。それでも病院にはかからず、各人で食物繊維を積極的にとったり、市販の便秘薬に頼ったりするなどで対処している人がほとんどだろう。56歳の押武桜子さん(仮名)もそんなひとりだ。10代から悩まされていたが、今は晴れて「問題なし」という。便秘解消の体験談を聞いた。

 いつ頃から便秘だったのか、正確にはわかりません。高校時代、友人が「便秘で苦しい」と騒いでいるのを聞き、「そういえば、私も最近出ていないな」と気づき、思い返してみたら3週間ほど出ていなかった、なんてことがありました。その頃には常態化していたのかもしれません。

 でも、私の場合、そんなに長い間出ていなくても、お腹が張って苦しくなったり、痛くなったりという困った症状がありませんでした。それで、気付かなかったのだと思います。困っていなかったので、「そのうち出るだろう」と気にせず、10代の頃は特に対処をせずに放置していました。今思えば、それがいけませんでしたね。後々、繰り返し起こる“大爆発”につながることになるのですから……。

“大爆発”というのは、激しい下痢+嘔吐です。これは苦しかった。もう一度経験しろと言われたら、「死んだほうがマシだ」と思うほど苦しい。なのに、その“大爆発”の原因が便秘と結びつかず、長年、「あれが悪いのか」「これがいけないのか」と悩むハメになりました。

“大爆発”が最初に起きたのは、大学3年のとき。2月だったか3月だったか、寒い日の夜。サークルの先輩の送別会で、イタリア料理店のビュッフェをいただいていた最中でした。突然、もよおしてきてトイレに駆け込みました。

 それほど食べていないのに、激しく下してしまい、そのうち嘔吐も……。体の不調に加えトイレはとても寒く、ガタガタと震えが止まらなくなりました。

 倒れ込み、頭はもうろうとし、動くことも言葉を発することもできなくなりました。ドアが何度もノックされ、焦りました。トイレは店内にひとつ。みんなが使うので、「早く出なくちゃ」と頭では考えるものの、「少しお待ちください」などと返事をするような反応さえできなくなりました。

 とうとう救急車が呼ばれ、助け出されて病院へ……。アルコール中毒だと思われたようでした。救急隊員は「飲み過ぎたの?」と半笑いです。

「いえ、私はお酒は飲めません」

 苦しい息でそう伝えたのに、救急隊員は信じていないようでした。 =つづく

(構成・中野裕子)

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