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高齢者施設の見極め…問い合わせ時の応対と現場の雰囲気がカギ【親を要介護にさせたくない】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月3日 9時26分

高齢者施設の見極め…問い合わせ時の応対と現場の雰囲気がカギ【親を要介護にさせたくない】

写真はイメージ

【親を要介護にさせたくない】#13

 自宅での暮らしが難しくなった親のため、高齢者施設への入所を検討している人は多いだろう。 今はネット検索により簡単に希望する地域の各施設情報が手に入るので、調べれば調べるほど選択肢は増えるはず。ホームページを公開している施設も多く、判を押したように「アットホーム」「自由な生活」「快適な暮らし」などの宣伝文句が並ぶのもお約束だ。

 賢明な皆さんならおわかりでしょうが、これらの言葉を真に受けるのは危険だ。では、何を基準に判断すべきなのか? いくつか私の経験からご紹介します。

 最初に確認すべきは問い合わせへの対応だ。メールでやりとりできることは重要で、しっかりした施設なら翌日には担当者から返事が来ます。担当者が休みでも、「本日は担当の〇〇が不在なので、〇〇日までに〇〇よりお返事差し上げます」などと反応があるもの。逆にメールを送っても反応がなく、電話したらようやく気付いてもらえた……。なんてところは考え直したほうがいい。

 電話の場合は担当者にスムーズにつながること。受け答えの質も、自身の基準で判断する材料になるが、後々のためメモを準備し、担当者名などはしっかり記録していくことも忘れずに。

 申込書類の受け付け方法が新型コロナの影響で郵送のみ受け付けなら仕方ないが、持参可能ならぜひ一度足を運びたい。たとえ玄関先での受け渡しで居住空間まで入れなくても、そこから見える人の動きや表情で、施設内の雰囲気を把握することができるはず。

 見学不可でも相談員による面談は可能、という場合も、ぜひ時間を取りましょう。面談は施設内の会議室などで行われるはずなので、そこに入るまでの間に内部を垣間見ることができるからだ。注意したいのは、「変なニオイがする」「豪華な受付があるけど人の気配を感じない」「利用者が集まっているのが見えるが、皆、黙って座っているだけ」など。

 食事が外部で作られているのか、冷食を温めているのか。刺し身などの生ものが出るのか。入居者と介護職員の比率、とくに夜間の見守り体制は重要なポイントだ。

 また、担当者とやりとりしていると、施設の自画自賛話を聞かされることがある。私が経験した中では、いかに院長(医師)が素晴らしい人材なのかを、抑揚のないトーンでスラスラ話し、こちらの質問をあまり受けないところがあった。実際に会ってみなければわからないことってたくさんある見本だった。

(西内義雄/医療・保健ジャーナリスト)

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