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立憲新代表「最有力は野田佳彦」で大丈夫? 仕切った大型選挙ことごとく惨敗の“黒実績”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月3日 11時3分

立憲新代表「最有力は野田佳彦」で大丈夫? 仕切った大型選挙ことごとく惨敗の“黒実績”

「駅立ち」で勝てるのは自分の選挙だけ=2017年(C)日刊ゲンダイ

 7日の告示まで、あと4日。立憲民主党の代表選(23日投開票)がちっとも盛り上がらない。要因に挙がるのは高すぎる推薦人集めの「壁」だ。自民と同じ「20人」は、所属国会議員の約5%相当の自民に対し、立憲は約15%と3倍の厳しさ。若手・女性の挑戦を妨げているとの指摘がある。

 しびれを切らした立憲の有志は2日、「所属国会議員の10%」などの緩和策を執行部に提案。10%なら現状14人の推薦で立候補が可能だ。現職の泉代表ですら推薦人確保が微妙で、「野田元首相と枝野前代表という『古い顔』同士による事実上の一騎打ちは避けたい」(立憲関係者)という党内の危機感が、ついに表面化した形だ。

 その上、最有力とされる野田元首相の「実績」を知れば、ますます不安になる。民主党政権最後のトップとして12年前の衆院選で惨敗。政権転落の“A級戦犯”との批判が今もつきまとうが、野党第1党のナンバー2に返り咲き、選挙を仕切った過去はあまり知られていない。

■幹事長時代も黒歴史

 2016年9月、民進党(当時)代表に就任した蓮舫前参院議員は、師匠筋にあたる野田元首相を幹事長に起用。1カ月後の衆院2補欠選挙では陣頭指揮を任されたが、結果は散々だった。

「鳩山邦夫・元総務相の死去に伴う福岡6区補選は、自民系候補2人が立つ保守分裂を生かせず、擁立した新人の女性候補は“弔い選挙”を前面に出した次男の鳩山二郎氏にダブルスコア以上の大差で惨敗。小池都知事の都政転出で空いた東京10区補選も、小池さんが全面支援した若狭勝氏に、元NHK記者の鈴木庸介氏が大敗を喫しました」(政界関係者)

 翌年7月の東京都議選は、自民が安倍元首相の「こんな人たち」演説という大失態を演じたのに、都民ファーストの会を率いた小池フィーバーに完全埋没。たった5議席しか得られなかった。

「歴史的敗北の総括のために開かれた両院議員懇談会で、野田さんは幹事長辞任を表明。代表の蓮舫さんに累が及ばないよう男気をみせたつもりが、結局、蓮舫さんは後任の幹事長を選べず、代表の座を退かざるを得なくなった」(立憲関係者)

 その蓮舫を7月の都知事選で野田元首相は全力応援するも「まさかの3位」。立憲の上げ潮ムードに水を差した。毎朝38年間続けて駅頭に立ち、「ドブ板」も辞さない姿勢は選挙強者とみられがちだが、大型選挙はからっきし。「早期解散論」が広がる中、立憲議員は惨敗続きの野田元首相に新代表を任せて本当に平気なのか。

  ◇  ◇  ◇

 党内では「安定感がある」「論戦で政府と渡り合える」と、期待されている野田元首相。しかしながら、日刊ゲンダイでコラムを連載中の高野孟氏は「野田の7つの大罪」を指摘している。●関連記事『【もっと読む】野田佳彦氏には消費税アップ含む「7つの大罪」…立憲代表選に意欲満々の裏で透ける魂胆で詳報している。

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