1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

低迷続くエンゼルスに「大谷の呪い」…主力を不本意な形で流出させた球団には“負のジンクス”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月3日 11時47分

低迷続くエンゼルスに「大谷の呪い」…主力を不本意な形で流出させた球団には“負のジンクス”

三盗の大谷翔平(C)共同通信社

 ドジャース・大谷翔平(30)の機動力がとどまるところを知らない。

 日本時間3日のダイヤモンドバックス戦は4打数2安打2四球2得点。3戦ぶりのマルチを記録するとともに足でも魅せた。

 まずは四回の第3打席。相手の先発左腕ロドリゲスからストレートの四球を選んで出塁すると、続くベッツの打席で二盗に成功。44本塁打-44盗塁の「44-44」とした。

 メジャー記録を更新しても大谷の勢いは失せることはない。七回には2番手左腕モンゴメリーから右前打を放つと、相手バッテリーによる厳しいマークにあいながらも、次打者ベッツの2球目にやすやすと二塁を陥れた。さらに相手の隙を突くかのように、すかさず走って三盗を決めた。自身最多タイとなる1試合3盗塁で「44-46」に到達である。

 ナ・リーグ本塁打王争いでトップに立つ大谷は前人未到の「50-50」に向けてカウントダウンに入った。

 チームは11-6でナ・リーグ西地区2位のライバルを下し、ゲーム差を6とした。

 ドジャースは、4日から古巣エンゼルスと2連戦を行う。大谷は3月のオープン戦で一度、凱旋を果たしているが、レギュラーシーズンではエンゼルスタジアム初見参となる。

 オープン戦で打席に向かう際にはアナハイムのファンから大歓声で迎えられたが、スタンドの反応を目の当たりにしたエ軍フロントは大谷の存在の大きさを改めて痛感することだろう。

 全米が注目する投打の二刀流との再契約に失敗した影響は球団ビジネスを直撃。昨季までバックネット裏に広告を出稿していた企業が大谷の移籍を機に、軒並み同じ南カリフォルニアに本拠を構えるドジャースに鞍替え。地元メディアなどによれば、エ軍は年間の広告収入だけで少なく見積もっても200億円近くを失ったという。

トラウトは左膝手術、エース左腕はトミー・ジョン

 昨季、アジア人初の本塁打王を獲得した大谷の流出は、観客動員も直撃した。一時的にポストシーズン進出争いの輪に加わった昨季、1試合平均3万2600人でメジャー12位だったが、開幕から低迷が続く今季は同3万874人(16位)と1700人近く減少しているのだ。

 昨季、レギュラーに抜擢された正捕手オホッピー(24)、ネト(23)、シャヌエル(22)、モニアク(26)ら期待の若手が今季、2ケタ本塁打をマークするなど、まずまずの働きを見せているとはいえ、相変わらず主力に故障者が続出。大谷流出で負担が増えた主砲トラウトは5月に左膝半月板損傷で手術、左のエース格であるサンドバルは肘の靱帯を修復するトミー・ジョン手術を受けて早々と離脱した。先発、リリーフ合わせて投手だけで延べ7人が負傷者リスト(IL)入りし、不調でマイナーに降格するケースも目立つ。現状は投手の若手有望株2人を緊急昇格させてローテをやりくりしている状況だ。昨季世界一のレンジャーズ、地区3連覇中のアストロズなど強豪ひしめくア・リーグ西地区を戦い抜くだけの戦力が整わず、2日現在、首位ア軍と18ゲーム差の最下位である。

 メジャーでは主力選手を不本意な形で流出させた場合、古巣が低迷するというジンクスがあり、ベーブ・ルースを宿敵ヤンキースに放出し、86年間も世界一から遠ざかったレッドソックスの「バンビーノの呪い」が有名だ。

 大谷との再契約に失敗したペリー・ミナシアンGMは選手育成に方針を転換。経験豊富な指導者をコーディネーターとして招聘し、傘下のマイナー球団の底上げを図るなど、チーム再建に着手したが、当分は「大谷の呪い」に悩まされそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷に、26年WBC出場辞退の可能性が浮上している。周囲は「大谷で連覇」とかまびすしいが、いったなぜなのか。大谷が「絶対に避けたいこと」とは何なのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください