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スポーツ界で「門外漢理事」激増の謎…悲願の金メダル獲得の車いすラグビーで「有働由美子」がトレンド入り 

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月3日 18時32分

スポーツ界で「門外漢理事」激増の謎…悲願の金メダル獲得の車いすラグビーで「有働由美子」がトレンド入り 

有働(C)日刊ゲンダイ

 意外な人物が話題になった。

 2日、パリパラリンピックの車いすラグビーの決勝で日本が米国を破って悲願の金メダルを獲得した。大熱戦の裏で、Ⅹのトレンド入りを果たしたのが、フリーアナウンサーの有働由美子(55)だ。

 今年6月に日本車いすラグビー連盟の理事に就任した有働アナは現地会場で観戦。その様子がたびたび映され、「有働さん」がトレンド入りした。

 有働アナのように、競技経験者以外が連盟や協会の役員に就任するケースは珍しくない。車いすラグビー連盟の理事長は、プロ野球・新潟球団の運営も行う食品サブスクサービス「オイシックス・ラ・大地」の高島宏平社長。理事にはレジャー予約サイト「アソビュー!」の山野智久CEOが就き、「アソビュー!」は車いすラグビー連盟のオフィシャルサポーターにもなっている。

 日本バレーボール協会では昨年、ソニーグループの石塚茂樹副会長が理事に就任するなど、各団体で〝門外漢〟の採用が増加。このブームの裏側には何があるのか。

 五輪アナリストの春日良一氏は言う。

「タレントの起用は連盟の知名度を上げるため、企業の重役を起用するのはスポンサーシップをつけやすくするためというのが一番の理由でしょう。かつては政治家や政治的に権力のある人物が名を連ねていましたが、今や政治色を払拭する方が大事で、政治とスポーツの切り離しは避けられない大きな要素になっている。

東京五輪が終わって各団体への補助金も減り、連盟・協会は自立が求められるようになりました。スポーツ界に隠然たる力を持っていた森喜朗氏が去って以降は特に、国のお金を動かす事自体が難しくなり、企業からの賛同を得てお金を出してもらう流れが強くなったのです。各団体を企業がバックアップし、日本経済が低迷すれば、逆にスポーツが経済復興のエネルギーになってお互いに補完しあう体制づくりができつつある。見た目もクリーンに映るので、しばらくこの関係性は続くのではないでしょうか」

 競技団体にも経営能力、ビジネスセンスが求められる時代になった。

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