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カギは「堅い守りをいかに突破するか」…中国には露骨に対抗心を燃やすGKも【W杯最終予選初戦 難敵中国代表の正体】#下

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月5日 11時42分

カギは「堅い守りをいかに突破するか」…中国には露骨に対抗心を燃やすGKも【W杯最終予選初戦 難敵中国代表の正体】#下

CB蒋光太は英プレミアのエバートンでプロデビュー(C)ロイター

【W杯最終予選初戦 難敵中国代表の正体】(下)

 W杯最終予選初戦・中国戦は「日本が中国の堅い守りをいかに突破するか」がカギを握る

 5日の北中米W杯アジア最終予選の初戦・中国戦(埼スタ)の試合展開は、日本が押し込む時間帯が長く、守勢の中国がカウンターを狙うという構図が予想されます。カギを握るのは、日本が中国の堅い守りをいかに突破するかーーでしょう。

 今回はGK、DFについてお話ししましょう。

 GKのメンバー登録は4人。その中で武漢三鎮の刈殿座(リュウ・デンゾウ)と山東泰山の王大雷(ワン・ダレイ)とは同じクラブに在籍していたことがあり、コーチと選手の関係でした。 

 王大雷は、日本に対してとても自信を持っていました。というのもU16中国代表として静岡県藤枝市でU16日本代表と戦い、その時に勝利した経験があったからです。いつも「俺は日本に勝ったことがある」と私に言っていましたね(笑)。

 DFは他のポジションよりも「少し若い」という印象を受けます。

 守備陣を統率すると思われる右CB蒋光太(ジャン・グァンタイ)は英リバプールで生まれ、2019年に中国の国籍を取得した帰化選手です(英国名はティアス・ブラウニング)。上海海港でプレーする彼はフィジカルに恵まれ、対人プレーに強さを発揮する選手です。

 彼とコンビを組むのは上海申花に所属する左CBの朱辰杰(ジュ・チェンジェ)です。高さもあるし、対人にも強い。

 右のSBで先発すると予想されるのが、山東泰山の高准翼(ガン・ジュンイ)です。大型SBの彼は2015年にJ福岡でプレーしていたのでご存じの方も多いのでは。左右のSBに加えてCBやボランチまでこなせ、非常にユーティリティー性の高い選手です。彼とも武漢三鎮でコーチと選手という関係でした。

 左SBは山東泰山所属の刘洋(リュウヤン)が先発し、この4人が4DFを形成するでしょう。

 さてーー。中国代表メンバーを見ながら「これからの変化を予感させてくれた」と思いました。

 以前は「帰化選手を多く起用して代表強化を図ろう」という傾向がありましたが、今回はブラジル出身者(FWのアランとフェルナンジーニョ)とDF蒋光太の3人だけです。若手とベテランがバランス良く共存している印象を受けました。

 これには中国サッカーのバブル崩壊が関係していると思います。自分の肌感覚としては、経済規模がピーク時と比べると10分の1ぐらいになった感じです。驚くような高年俸も今ではJリーグと同じ……いや、もっと少ないかもしれません。

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